悠木碧 1STフルアルバム『イシュメル』インタビュー第2回

悠木碧 1STフルアルバム『イシュメル』インタビュー第2回
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yuukiaoi2502A写この章では、具体的に『イシュメル』の世界を紐解いていきます。「ダスティー! ダスティーストマック」から派生していった曲が、どれもかわいくて、愛おしい! ひとつの出来事を立場を変えて描いていたり、歌詞のつながりに注意して聴くと、さらに楽しめるアルバムになっている。悠木碧 1STフルアルバム『イシュメル』ロングインタビュー第2回(全3回)。

文/塚越淳一(FAMiLIES)

パズルピースみたいにつながっている曲たちすべてが可愛いくて仕方ない

――一曲目の「SWEET HOME」は、辻林美穂さんの優しい楽曲に、本当に不穏な空気を、詞と歌で入れましたね(笑)。
悠木 そうですね(笑)、不穏です。この曲を最初に聴いて、辻林さんに、こういう方向でお願いしたいなと思ったんです。普通の人間側の世界の曲で、四人家族で、私(主人公)とおばあちゃんとお父さんとお母さんで同じ一軒家に住んでいるんですけど、実は全員、スキマの世界が見えてるんです。でもそのことは家族の中でも禁句になっていて。実は昔、おばあちゃんがスキマ世界といろいろあったんですけど、それは誰も口にしてはいけない、幸せな家庭を演じることが義務化されている。そこが怖いところですね。人が怖いのか、スキマが怖いのかっていう。

 

――物語の導入として、とても引き込まれますよね。スキマの世界って何だろうと思うし、突然歌声が変わるところは、何かいる、怖い! って。
悠木 彼女だけではないので、部屋の中にいるのは。そこも(声を変えるべきか)話し合ったんですけど、実際に聴かせてもらったら、めっちゃ怖い! これで! ってなりました(笑)。スキマ感がより出てるかなって、あえて全然違う声を乗せました。

 

――リード曲の「アールデコラージュ ラミラージュ」は、もう理解を超えた詞世界でした(笑)。
悠木 この曲、スキマの世界の構造の話をしているので、相当意味がわからないと思うんですよ(笑)。ベッドがあって、その下を通ると、突然どこかの世界につながっているわけじゃなく、いわゆる“スキマターミナル”みたいなところがあるんです。そこにはいっぱいドアがあって、そこからそれぞれの世界にいく。だからこの曲はターミナルの歌なんです。詞も、場所とか文化をごちゃ混ぜにしてくれないかとお願いしたので、いろんな言葉が混ざっていたり、いろんな国のモチーフが混ざっている風に作ってあるんです。

 

――難解でした。
悠木 でも、この曲がわかれば、あとは意外とつながるようにできてます。

 

――「迷宮舞踏会」では、いろいろ声が聞こえてきましたが?
悠木 実はこの曲、「ダスティー!ダスティーストマック」に出てくる“かいじゅう”の中のStinkyとFrostyの曲なんです。ふたりのデュエット曲という感じで歌ってるんですけど、FrostyはStinkyのことが好きで、首ったけなので、Stinkyのごっこ遊びにずっと付き合っているという曲です。よく聴くと二匹のテンションが違うので、面白いと思います。

 

――「ソラミミPiZZiCATO」も、かいじゅうの歌?
悠木 これはWoolyくんの曲ですね。Woolyくんは基本、すっごいマイペースで、めっちゃトロいんです。楽しいことが大好きで、楽しいことしか感知していない感じ。時間も考えず騒ぎを起こすから、現実世界ではラップ音が鳴ってうるさいという曲ですね。だから歌い方も、バカっぽいと思います(笑)。スキマのかいじゅうは、それぞれ愛嬌があるんですけど、Woolyくんはスタッフ間でも人気があって、愛されております(笑)。

 

――そんなかいじゅうが揃っているのが「ダスティー!ダスティーストマック」。
悠木 そうですね。まさかこんなに賑やかになるなんて。でも、この曲ができるまで、他の曲をどうするかの構想は全然なくて。ここで決めた設定が『イシュメル』全体のストーリーを決めてくれたので、すごく重要な曲なんです。ここで詰めたキャラクターが他の曲に影響していると思うと、他の曲もすごく理解を深めてもらえるんじゃないかと。

 

――では、最後の「Angeloque Sky」も……。
悠木 Baggyくんの曲ですね。「SWEET HOME」にいたのもBaggyくんで、スキマ世界では時間の概念もないので、おばあちゃんと孫を勘違いしてるんです。で、Baggyは(昔)おばあちゃんに恋をしていて、でもおばあちゃんは人間で、どうやって告白しようかなって思っている。だから「ダスティー!ダスティーストマック」の主人公はおばあちゃんで、この曲は、告白までのBaggyの恋心を歌った曲なんです。

 

――すごく情熱的で、切ないラブソングですよね。
悠木 本人的には至って純粋に恋愛しているんですね。でも、こんなに綺麗に描いてくれると思っていなくて、すごく感動しました。もっと軽いノリでおばあちゃんのことを好きだと思ってたんだけど、藤林さんの詞を見たら、そっか、そんなに好きだったかぁみたいなのがあって(笑)。かいじゅうたちのことがもっと好きになるように描いてくださったなって。

 

――キャラクターに愛情が湧いたり、アルバムを立体的に楽しめる感じになってますね。
悠木 パズルのピースみたいに一個一個つながっているので、普通にさらっと聴いても良い曲揃いなんですけど、一曲ずつ歌詞を読み解いてもらえると、さらに曲に愛情が湧くんじゃないかと思います。私はもう、どの曲もかわいくて仕方ないんですけど(笑)。

 

――悠木碧『イシュメル』ロングインタビュー第1回はコチラ

――悠木碧『イシュメル』ロングインタビュー第3回(最終回)は近日公開

 

悠木碧 1stフルアルバム『イシュメル』2015年2月11日発売

yuukiaoi270211限定盤yuukiaoi270211通常盤①SWEET HOME ②アールデコラージュ ラミラージュ ③ビジュメニア ④twinkAtrick ⑤たゆたうかなた ⑥迷宮舞踏会 ⑦ロッキングチェアー揺れて ⑧ソラミミPiZZiCATO ⑨ダスティー!ダスティーストマック ⑩クピドゥレビュー(『彼女がフラグをおられたら』OP)⑪Angelique Sky

限定盤|CD+DVD|VTZL-92|¥3,700+税|三方背トールケース仕様
・MV「アールデコラージュ ラミラージュ」とメイキング映像を収録したDVD付

通常盤|CD ONLY|VTCL-60383|¥3,000+税

 ・初回生産分には購入者対象のイベント参加応募情報と、1stコンサートのチケットのCD購入者対象チケット先行予約情報を封入(限定盤・通常盤共通)

アルバム発売記念イベント 3月1日(日)東京都内/3月7日(土)大阪市内

発売元:フライングドッグ|販売元:ビクターエンタテインメント

 

悠木碧1stアルバム『イシュメル』全11曲がハイレゾ配信中

配信サイト VICTOR STUDIO HD-Music. e-onkyo music mora

 

悠木碧 Concert 2015 「プルミエ!」

4月19日(日)舞浜アンフィシアター(千葉)

OPEN 17:00/START 18:00 全席指定:税込¥6,800

 

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