fhanaファーストアルバム『Outside of Melancholy』インタビュー後篇

fhanaファーストアルバム『Outside of Melancholy』インタビュー後篇
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fhana2702アー写メジャーデビュー以前と以降、さらにはfhána以前と以降をもつなぎ合わせ、これがfhánaにとって確かな第一歩とさえ言える名盤。そこに込めた思いをリーダー佐藤純一が強く熱く解説してくれた。オリコン2/16付アルバムウィークリー8位に初登場した注目盤『Outside of Melancholy』ロングインタビュー後篇です。

文/清水耕司(ボーグナイン)

一度はブックレットを読みながら聴いてください

yuxuki で、そういった内容のメールをもらったんですよ。長い長いメールで(笑)。でも、「ああ、なるほど」って思いましたね。ちょうど「Outside〜」や「white~」のアレンジをしていた時だったんですけど、そのメールを読んでから編曲したらすごくすんなりいきました。

 

――ブックレットに書かれた前文と後文にはどんな意味が?
佐藤 このアルバムの世界感を示唆するようなテキストなんです。でも最初は、アルバムの序章になるような文章で、前文と後文がひとつにつながっていたんですよ。その前文にあたる部分を僕が考えて、後文は林君が考えて。それを序と終に分けたんです。ループ物的な世界観や、fhánaが担当してきたアニメの物語もfhánaという大きな物語の中の可能性…世界線のひとつ、という構造を示唆しつつ、アルバムに物語性を与えています。

 

――前文と終文に書かれた内容についてもう少し教えてもらってもいいですか?
佐藤 前文は世界の前提を説明しているんですけど、「Outside〜」の歌詞につながっているんです。ネット時代になって価値観が多様化したとはいうけれど、実は誰もが憂鬱を抱えていたり、好きな人と一緒にいたいとか美味しいものを食べたいとか、そういう心の中で思っていることは本質的に変わっていないはずなんだけど、今ってそこに辿り着くルートが複雑で昔より“声”が届かなくなってしまっているんですよね。そんな世界で僕は君と出会った、というのが物語の始まりになっています。ここからは終文に繋がるんですけど、“僕”というのは”幾千回のループをたどりついた”存在です。人は生きていく上で、就職とか受験とか今晩の食事とか、大きいものから小さいものまで色々な選択肢を繰り返すわけですよね。そういった分岐する可能性の中、選択肢の積み重ねで“僕”っていう存在は成り立っています。違う自分になる可能性もありえたけど現実として“僕”は“僕”でしかないですよね。「もしも○○だったら……」みたいな憂鬱さがあったとしても、奇蹟的にたどり着いた今の自分や、今の自分を取り囲む世界はかけがえのないものとして肯定しよう、それこそが「“憂鬱の向こう側”なんじゃないかな」って想いが込められています。この“僕”を君が見つけてくれて、受け入れてくれたことで、かけがえのない物語になる、みたいな感じですね。そんな感じで、聴いてくれた人が次の物語に進むための後押しになるような希望を与えたいと思いました。

 

――fhánaの曲ってこれまでも「君と僕」の物語を描いた歌詞が多かったと思いますが、今回のアルバムはそこが明確に打ち出されてますね。
佐藤 そうかもしれないですね。「swinging~」は渋谷系を目指して作った曲で、歌詞も渋谷系を踏まえた内容になってるんですけど、渋谷系って、世界に溢れる楽しさは虚構であると分かった上でその世界を楽しむ、みたいなアティチュードがあったと思うんです。で、この曲の歌詞も「そんな世界だけど僕と君は手をつないで軽やかにこの街を駆け抜けていくのさ」という感じのことを書いています。「いつか嘘が暴かれると分かっていても僕らを止めるものは何もない」みたいな。

 

――「哲学は消えた」というワードも印象的ですが。
佐藤 僕がFLEET時代に、ボカロ曲を一曲だけ作ったことがあったんです。yuxuki君と知り合った直後ぐらいなんですけど、林君に初めて歌詞をお願いした曲で。それがすごく良かったのでずっとコラボが続いているんですけど、その「Cipher」という曲の中に“哲学はもう消えた”っていうフレーズがあるんですよね。

 

――その時からの歩みが今も続いているんですね。
yuxuki このアルバムは、一度はブックレットを読みながら聴いてほしいと思いますね

 

――fhana 1stアルバムOutside of Melancholyインタビュー前篇はコチラ

――fhana 1stアルバムOutside of Melancholy全曲紹介はコチラ

 

fhána 1stアルバム『Outside of Melancholy』2015年2月4日発売

fhana270204限定盤fhana270204通常盤[Disc-1] ①Outside of Melancholy ~憂鬱の向こう側~ ②tiny lamp ③divine intervention ④lyrical sentence ⑤スウィンギングシティ ⑥はじまりのサヨウナラ ⑦いつかの、いくつかのきみとのせかい ⑧Paradise Chronicle ⑨ARE YOU SLEEPING? ⑩ケセラセラ ⑪innocent field ⑫君という特異点 [singular you] ⑬星屑のインターリュード ⑭white light

[Disc-2] MUSIC VIDEO- ①Outside of Melancholy ~憂鬱の向こう側~ ②星屑のインターリュード ③いつかの、いくつかのきみとのせかい ④divine intervention ⑤tiny lamp ⑥ケセラセラ/-LIVE-2014.9.23 深窓音楽演奏会 at Shinjuku BLAZEで収録 ⑦tiny lamp ⑧星屑のインターリュード ⑨kotonoha breakdown

初回限定盤|CD+BD|LACA-35473|¥3,600+税
・MUSIC VIDEOとLIVE VIDEOを収録したBD付

通常盤|CD ONLY|LACA-15473|¥3,000+税

発売元:ランティス|販売元:バンダイビジュアル

インスト版アルバム『Inside of Melancholy』配信限定発売中

好評の1stアルバム『Outside of Melancholy』のインスト版アルバム『Inside of Melancholy』が配信限定リリース! iTunesでは通常配信、mora、e-onkyo music、music.jpでは「24bit/96kHzのハイレゾ音源」にて配信中です。 緻密に作られたfhánaのサウンドをよりお楽しみください。

ハイレゾ配信|morae-onkyo musicmusic.jp
|単曲:400円+税|アルバム:3,500円+税

通常配信|iTunes|単曲:250円+税|アルバム:2,100円+税

fhánaワンマンツアー「Outside of Melancholy Show 2015」

5月17日(日)東京 shibuya duo MUSIC EXCHAGE
5月23日(土)大阪 OSAKA MUSE
5月24日(日)京都 Club METRO

6月07日(日)東京 LIQUIDROOM(追加公演)


深窓音楽演奏会 其ノ弐 6月21日(日)Zepp DiverCity TOKYO
出演 : nano.RIPE、ChouCho、fhána

fhána 5thシングル「星屑のインターリュード」インタビューはコチラ

ランティス『Outside of Melancholy』特設サイトはコチラ

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