『甘城ブリリアントパーク』に続き、2期連続でアニメ主題歌を歌うAKINO。「海色」ではTVアニメ『艦これ』主人公の吹雪に思いを馳せながら、女性の強さ熱さを歌い上げる。
文/清水耕司(ボーグナイン)
「海色」って人生を歌っている歌詞だと思うんです
――「海色」はどんな曲だと感じていますか?
AKINO 何度も聴くうちに女性の強さ、かっこよさ、優しさ、更には悲しさも含んでいて、すごく深イ曲なので吸い込まれてしまいますね。レコーディングした後も気持ちが盛り上がって、そんな感じで歌っていきたいって思いが湧き上がりました。
――この曲のポイントだと感じるところはどこですか?
AKINO 「一撃」というフレーズがとても好きなんですよ。アニメに一撃パンチってよく出てくるけど、実際に曲に登場することはないじゃないですか? 「爆ぜた」も、調べたら「爆発」とか「弾ける」という意味だと知って、このふたつはキーポイントだと思いました。この歌詞は人生を表していると思うんですよ。『艦これ』の吹雪ちゃんも環境や状況にめげずに頑張ってるじゃないですか? 曲のサビにあるようにやる気満々で。吹雪ちゃんのように夢や希望を持ち続けていれば、落ち込んだり自信を失くしたりといった暗闇や過去も一撃で壊すことができると思います。一撃って「夢に向かって進む」「努力する」そういう意味なのかと思いました。「一撃」のところで強さも勇気も沸いてくるし、その結果が「爆ぜる」になると思うんです。吹雪ちゃんも毎日頑張っている、だから「爆ぜる」ことができる。人生も同じですよね。夢に向かって素直に頑張れば喜べるしウキウキする、そういう気持ちが爆ぜた時なんだと思います。
――歌詞に「いつの日か変われる」ともありますね。
AKINO ネガティブな思いも自分の考え方ひとつで変えられる、ってすごく嬉しい言葉だと思います。吹雪ちゃんって、見てると自分を思い出すんですよね。自分も覚えるのが遅くて、bless4の四人の中でも一番ダンスや歌詞を覚えるのが遅いんですよ。裏で頑張って頑張ってやっとできる、というタイプなので、応援したくなります。「頑張れーっ」って。自分の意思があって、したいことがあって、周りに何を言われても頑張れる力って本当に大切で、かっこいいと思います。
――実際に歌ってみた感想としてはどんなものがありますか?
AKINO 速かった!(笑)。早口言葉みたいですよね。特に「抜錨」のところ。ホントに苦戦しました(笑)。歌詞を見た時、リズミカルに歌えるのかなって不安があったので、レコーディング前に何回も何回も練習しました。あと、大サビで優しくなるところは気をつけました。徐々に徐々に激しくなって激しくなって、そこの部分では丁寧に。速い展開が続いたので、break(休憩)になったらいいなと思いながら心を込めて歌いました。ここはプロデューサーさんからOKが出たんですけど、自分で納得いかなくて。「もっとできる!」と思って、何回か録り直しました。
――今回のシングルに続いて3月にはアルバムも控えています。
AKINO 今年は10周年にあたるんですが、『艦これ』、アルバムとワクワクの一年になりそうです。新曲のレコーディングはこれからなんですけど、『アクエリオンEVOL』からの曲や、『甘城ブリリアントパーク』、新曲など、いろいろなジャンルの曲が入るので、そのバラエティを楽しんで聴いていただけると嬉しいです。それぞれの曲を歌ってきた年齢が違っていて、自分でも「こういう感じで歌ってたんだ」って思い出すことができるので完成が楽しみです。
――AKINO from bless4 ニューシングル「海色」インタビュー後篇は近日公開
AKINO from bless4 ニューシングル「海色」2015年2月18日発売
TVアニメ『艦隊これくしょん -艦これ- 』OPテーマ|VTCL-35202|¥1,400+税
①海色 ②Just Moving On Now ※①②のInstrumental ver.を含む全四曲収録
AKINO with bless4 ニューアルバム『Decennia』2015年3月25日発売
「パラドキシカルZOO」「イヴの断片」「君の神話~アクエリオン第2章」「月光シンフォニア」「ZERO ゼロ」「Genesis of LOVE~愛の起源」「エクストラ・マジック・アワー」「Jet Coaster Ride」を含む全13曲収録
初回限定盤|CD+DVD|VTZL-98|¥3,400+税
・MV「エクストラ・マジック・アワー」ほかを収録したDVD付
通常盤|CD ONLY|VTCL-60386|¥2,900+税
発売元:フライングドッグ 販売元:ビクターエンタテインメント