声優界の劇団四季かシルクドゥソレイユかと称されるほっちゃんライブが再来! 堀江由衣の脳内で描かれる絵図とは? 来場者を涙の渦へと誘う至高のエンタテインメントショーの裏側を堀江由衣に聞く。堀江由衣 9thアルバム『ワールドエンドの庭』インタビュー第2回をお届けします(全3回)。
文/清水耕司(ボーグナイン)
アルバムの曲も頑張ってライブで使おうかと
――イギリスで撮影して、一番印象に残ったのはどこですか?
堀江 広い庭とか池のそばで撮った写真があるんですけど、全部人のお家なんですよ! (写真を見せながら)これも、これも、これも全部。この植物園とかも。人のお家なの! すっごく可愛くて。母屋と別の小屋を改造して住んでるみたいで、たまに撮影とかに貸してるのかな。すごくないですか? なんか、人生を考えちゃいました。「こういう風景の中で育ったら全く違う人間になっていただろうな」って。
――まさにアルバムのコンセプトに一致しますね。
堀江 そう。素朴な疑問でした。何かの力に振り分けられて今、私はここにいるけど、「ここに生まれてた可能性も全然あるよな」って考えてましたね。
――撮影時、楽曲はまだ上がってなかったんですよね。
堀江 そうですね。だから「イギリスで撮っちゃったし、楽曲のイメージをそちらに寄せていこう」って部分もありました。すでにいただいていたデモを、「ワールドエンドの庭」っていうタイトルに合った歌詞やアレンジに調整してもらうとか。あとは、「ライブに合わせた曲をアルバムで作ってもいいんだ」って今回思えたので、そういう曲もお願いしました。本当に使うかどうかは分かりませんけど。
――その七曲ある新曲はライブでやらないかもしれない?
堀江 「今回は頑張って使おう」とは思ってますけど(笑)。
――「ライブ用に作ってもいいんだ」と思ったけど……。
堀江 「そうやって曲を作ってもいいんだ」と思っただけで、「だから今回はライブに合わせた曲もある」ってぐらいです。その曲をライブで使うかどうかはまだ分からないですね。『秘密』の時なんて、アルバムの発売とライブの日程が近かったのにほとんど(アルバムの曲が)入らなかったですから。しかもツアータイトルに“シークレット”って入ってるのに(笑)。
――アルバムを出したからライブでもお披露目しよう、って考えは全くないんですね。
堀江 はい……(笑)。
一同 (笑)
堀江 そこは私の中ではイコールじゃないんですよ。曲として「いいな」って思って作っても私のライブには不向き、というのは結構ありますし、ファンタジーな世界観のライブをやったら現代的な曲は思ってた以上にハマらなかったとか。今回は、学園物にしたことで、省いてきてしまった曲の救済にもなるといいな、とは思ってます。でも、結局どうなるかはちょっと分からないですけど(笑)。
――当然、曲からイメージを膨らませてシーンを作るパターンもありますよね。
堀江 ありますよ。やまとなでしこの「Berry Very Good Love」というCDもなっていない曲があって(笑)、でもいつかやりたいと思ってたんですよ。そしたら2009年の武道館ライブ『武道館で舞踏会』ってタイトルになって、舞踏会っぽいシーンでそれをやろうってことになりました。皆が踊ってるパーティシーンが増えたということで、その過程をつなぐ曲が必要になるとか。このシーンをやりたいからこの曲の流れ、この曲がやりたいからこのシーンの流れにしようって感じで、全部が同時にできていくイメージですね。
――では、次のライブの「学園祭」というアイデアはいつ頃?
堀江 『パイレーツ・オブ・ユイ』のアイデアを考えてる時って迷走してて、何やったらいいのか分からなくなったんですよ。本気でホラーにしようかってアイデアも出てきたぐらいで。で、その中で学園物ってアイデアも浮かんで、内容や学園物っぽいベタな展開を説明したんです。そしたら、「それはいよいよライブじゃなくなるね」って言われて。「確かにそうかも」って思って諦めたんですよ。
――あ、堀江さん的に毎回「ライブ」って感覚はあるんですね。
堀江 ありますあります。ちょっと説明が多いライブです(笑)。で、あの海賊のライブができ上がったんですけど、でも、作りながらもまだぼんやり想像してて。私のライブって、ダンサーさんが海賊役や骸骨の役として入ってくれるじゃないですか。その人数感をいかしたら学園って設定や教室の雰囲気も作れると思ったんです。それで『パイレーツ~』の次のライブをやると決まった時、「意外と学園物もいけそうですけど」って提案したんです。
――では、最後に。総括として何かあれば是非。
堀江 アルバム聴いてください(笑)。三年ぶりのオリジナルアルバムなので。でも(『秘密』から)三年も経ってたと聞いてビックリしました。「そんなに経っちゃった?」みたいな。スタッフさんと私の中では二年ぐらいの認識だったんですけど。
――私も『秘密』のインタビューはよく覚えています。
堀江 ですよね。じゃあ、やっぱりまだ二年なのかな(笑)。
――堀江由衣 9thアルバム『ワールドエンドの庭』インタビューPart3は近日公開
――堀江由衣 9thアルバム『ワールドエンドの庭』インタビューPart1はコチラから
堀江由衣 9thミニアルバム『ワールドエンドの庭』2015年1月7日発売
1.プロローグ~edge of the unknown~
作詞:山崎寛子/作・編曲:大川茂伸
2.The♡World’s♡End(TVアニメ『ゴールデンタイム』2ndオープニング主題歌)
作詞・曲・編曲:清 竜人
3.Stand Up!(スマートフォンゲーム『白猫プロジェクト』主題歌)
作詞:あさのますみ/作・編曲:大川茂伸
4.Happy End
作詞:川田瑠夏/作・編曲:Tak Miyazawa
5.Sweet & Sweet CHERRY(TVアニメ『ゴールデンタイム』エンディング主題歌)
作詞:YUKAKO 作・編曲:Kohei by SIMONSAYZ ストリングスアレンジ:長谷川智樹
6.ミステリー…
作詞・作曲・編曲:清 竜人
7.半永久的に愛してよ♡(TVアニメ『ゴールデンタイム』2ndエンディング主題歌)
作詞・曲・編曲:清 竜人
8.ほんのちょっと
作詞・曲・編曲:川田瑠夏
9.Golden Time(TVアニメ『ゴールデンタイム』オープニング主題歌)
作詞:吉田詩織/作・編曲:Kohei by SIMONSAYZ
10.この場所で(OVA『みツわの』主題歌)
作詞:吉田詩織/作曲:SHIKI/編曲:大川茂伸
11.innocent note
作詞・曲:宮崎まゆ/編曲:浅野尚志
12.Girl Friend
作詞・曲・編曲:清竜人
13. Garden
作詞・曲・編曲:山崎寛子
初回限定盤 RED|KICS-93122|¥2,857+税|別冊写真集付 ※BLUEとは別バージョン
初回限定盤 BLUE|KICS-93123|¥2,857+税|別冊写真集付 ※REDとは別バージョン
通常盤|KICS-3122|¥2,857+税
『ワールドエンドの庭』発売記念アドトラック走行中
1月6日(火)14:00~渋谷/17:00~21:00 秋葉原
1月7日(水)14:00~渋谷/18:00~21:00 秋葉原
1月8日(木)14:00~池袋/17:00~21:00 秋葉原
1月9日(金)18:00~19:00 難波・心斎橋(大阪)
1月10日(土)14:00~大阪駅周辺・梅田/17:00~21:00 難波・心斎橋
1月11日(日)18:00~19:00 渋谷
ニューシングル「Stay With Me」2015年3月4日発売決定
※TVアニメ『DOG DAYS″』エンディング主題歌
初回限定盤|CD+DVD|KICM-91580|¥1,800+税
通常盤|CD ONLY|KICM-1580|¥1,200+税
発売・販売:キングレコード
堀江由衣をめぐる冒険Ⅴ~狙われた学園祭~
国立代々木競技場第一体育館
RED DAY 3月7日(土)OPEN 16:00/START 17:00
BLUE DAY 3月8日(日)OPEN 16:00/START 17:00
全席指定¥6,945+税(3歳以上有料)
TVアニメ『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』スペシャルイベント
ジュネス新春ゴールデン感謝祭
1月25日(日)東京国際フォーラム ホールA
出演:浪川大輔、花澤香菜、森久保祥太郎、堀江由衣、小清水亜美、関智一、釘宮理恵、朴 璐美、山口勝平、真殿光昭
アルバム八作品がハイレゾ版(スペック:96kHz/24bit)配信中
アルバム販売価格:各¥3,780+税/単曲販売価格:各¥432+税
水たまりに映るセカイ(2000年12月21日発売)
黒猫と月気球をめぐる冒険(2001年11月29日発売)
sky(2003年7月24日発売)
楽園(2004年4月28日発売)
嘘つきアリスとくじら号をめぐる冒険(2005年11月23日発売)
Darling(2008年1月30日発売)
HONEY JET!!(2009年7月15日発売)
秘密(2012年2月22日発売)