INT #下川みくに 201807|ココロオト。前編

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約10年ぶりのオリジナルアルバム7月4日リリース

下川みくに 

ココロオト。

INTERVIEW

3年半の音楽活動休止を経て、昨年7月に7年ぶりにアニソンカバーのベスト盤をリリースした下川みくに。4年ぶりのワンマンライブなども経て充電が完了し、約10年ぶりのオリジナルアルバム『ココロオト。』を7月4日にリリースした。様々な趣きの味わい深い7曲を収録。アーティストとしての完全復活とさらなる上昇気流を感じさせる。アニカンでは1年ぶりとなる下川みくにの最新ロングインタビュー前編をどうぞ。

Text/斉藤貴志

マイペースの生活が長かったから
締切に追われて「久しぶりだな」と

―――1年ほど前にアーティスト活動を再開して、すぐ充電に至った感じでした?

下川 徐々に、かな。ちょっとずつギアを入れていきました。もちろんイベントとかそのときごとの100%で臨んではいたけど、オリジナルアルバムまで出すことは去年は全然想像してなかったですね。


――約10年ぶりのオリジナルアルバム『ココロオト。』は、溜まっていた構想を実現させたものですか?

下川 いや、コンセプトとか何も決めてなくて、作りながら考えていきました。プロデューサーがいろいろな曲を送ってくれて、好きだと思ったら「歌いたい!」って返信して、速攻でレコーディングの日を決めて……みたいな。ただ発売日は7月4日と決まっていて、締切に追われながら、「こういうのは久しぶりだな」って良い刺激になったかも。マイペースで生活していた期間が長かったので、「そういえばこんな感じだったな」と思い出しました。その分、今は主婦業がおろそかになってますけど(笑)。


――アカペラで1人で声を重ねた1曲目の「My music」も、最初からこういうのを入れたかったわけではなく?

下川 最初は全然決まっていませんでした。他の6曲を録り終わったあと、「あと1曲はどうしよう?」ということで、いろいろな曲を聴かせてもらったんですけど、この中に入れるとなるとピンとくるものがなくて。そしたらプロデューサーがポロッと「アカペラはどう?」と言ったんです。やったことがなかったし、挑戦してみるのもアリだなと。


――ハモリは得意なんでしったけ?

下川 普通に3度上とか下なら気持ち良くいけるけど、これは突然グッと下がったり、自分の頭にないキーがポンと出てきたりするので、インプットして歌うのは大変でした。あと、英語の歌詞で「私、しゃべれないんですけど」みたいな(笑)。耳コピで覚えられはしても、発音もきれいにしたいから、歌詞だけのガイドメロももらって練習しました。


――全部を自ハモで録るわけだから、単純に時間もかかりますよね?

下川 かかりました。声の調子も考えると1日では録れなくて、3日くらいかけたかな。1パート4声で4パートあったから、全部で16声。下から重ねていって「次は真ん中パートの私。ハモに釣られないように歌わないと」という。


――自分の声に釣られないように(笑)。

下川 そう。だから、ちょっと苦労しましたけど、自分の声がどんどん重なっていくのは面白かったです。


――『ココロオト。』というアルバムタイトルは、どの時点で決めたんですか?

下川 曲が全部出来上がってからです。私、こういうのを決めるのが本当に苦手で。タイトルも、ファミレスに行って何を食べるかも(笑)、なかなか決められません。今回もどうしようかと思って、ネットで言葉をいろいろ調べたんですけど、「こういうことではないんだろうな」ってイヤになっちゃって。それで1曲ずつ聴きながら、みんながずっと待っていてくれたことを考えたんです。「やっとアルバムができたよ」という気持ちを込めて、私の歌がみんなの“心の音”になって、ずーっと響いてくれたらと、素直に『ココロオト。』にしました。漢字だとちょっと堅いのでカタカナにして、かわいいから“。”を付けました。

 

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「もう会えないかも」と思っていたので
ファンの皆さんに向けた曲を作りたくて

――今回サウンドプロデュースを務めた水島康貴さんは、2000年発売の1stアルバム『39』でも4曲のアレンジを手掛けていました。

下川 そのときの私は19歳の小娘で、ただ言われたまま歌うお人形さんでした。スタジオに男性スタッフがワーッといる中で、みんな同じオジサンに見えるわけ(笑)。だから水島さんが誰だったか、全然覚えてなくて。


――ひどい(笑)。

下川 ただ“水島康貴”という名前の表記は印象に残っていて、いちおう「お久しぶりです」ってあいさつしました(笑)。当時は自分の発言なんてまったくできなかったのが、今回はディレクションしてくれた水島さんとマイクを通していろいろ話したり、「もう1回歌わせてください」とも言えたので、何かうれしかったです。


――曲やアレンジに関するリクエストもしたんですか?

下川 そこはほとんどお任せでした。でも「夏花火」のアウトロがちょっと長めで、トラックダウンの最後で「打ち上げ花火の音を入れてもいいんじゃない?」という話はしました。それで「ヒュルルルル~、ドーン」というのを入れてもらったんです。


――「夏花火」はリード曲になってますが、自分でもお気に入り?

下川 お気に入りかも。初めて聴いたとき、「これ絶対に歌いたいです!」と即返信しました。今まで歌ってきた曲とちょっと違う色合いで、デモよりテンポを落として、キーも1コ下げたのかな。下の音からサビのハイトーンまで音域が幅広くて、水島さんは「大丈夫?」って心配してました。私は「いけると思います」と言って、実際歌ってみたら「いけますね」と言われて「でしょう?」みたいな(笑)。


――歌唱力の高さを発揮したわけですね。

下川 いやいや(笑)。ちょうど7月発売というタイミングでこの曲を聴いてもらって、夏の思い出を大事にしながら、次の季節に向かってもらいたいです。


――<あわてて大人にならないで>とか、青春感がありますね。

下川 すごくかわいらしい曲ですけど、年齢はあまり考えなかったかな。それぞれの夏に誰かと出会った幸せに、季節が終わってしまう寂しさもありつつ、「今を一生懸命楽しもう」と、みんなにやさしく寄り添える曲になればいいなと思いました。


――みくさん自身の夏の思い出が蘇ったりは?

下川 パッと思い出すのは、レコーディングで河口湖のほうに行ってたことがあって。スタッフと車で出かけて、田んぼみたいな開けたところで停めてボーッとしてたら、花火がドーンと上がったんです。花火大会をやっているとか全然知らなくて、「このシチュエーションで見るの、いいなー」と思いました。作詞で煮詰まっていたんですけど、そこで癒されて、良いのが書けた気がします。


――浴衣を着てお祭りとかは行かなかったんですか?

下川 中学生くらいのときに、地元の夏祭りに行ったりはしました。本当は友だちと行きたかったけど、うちは家族で行くことになっていて、友だちと会うと何か恥ずかしくて。でも、浴衣を着させてもらったのは忘れません。服はいつもお姉ちゃんのお下がりばかりだったから、浴衣だけは「これはみくにの」ともらえたのがうれしかったです。


――今回3曲を自ら作詞してますが、自分で書きたい曲を選んだんですか?

下川 そうですね。最初にレコーディングしたのが「この場所が好きで」で、これは本当にファンの皆さんに向けた曲を作りたかったんです。活動を再開してから、いろいろな場所で歌ってきて、みんなの顔を思い出したし、歌ってなかった時期もSNSでずっと「元気?」「新曲待ってるよ」「またライブやってね」と言ってくれていたんですよ。そういうことに背中を押されて、自分の想いをストレートに書けました。


――<あの日のままの君がとなりにいる>とか。

下川 そうそう。でも、<もう会えないかもしれない>も本当に思ってました。3年半休んで「このままフェイドアウトかな……」って、寂しい気持ちにもなってました。


インタビュー後編につづく

http://anican.jp/interview/


下川みくに|ココロオト。|2018年7月4日発売

¥2,037+税|BNMK-0001|Label:Brand-New Music

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下川みくに “Music&Talk” LIVE

7月8日(土)18:30~ 渋谷DESEO mini

前売¥4,000 当日¥4,500

***

IJICHI’s Living Door VOL.314

7月6日(土)18:30~ 恵比寿天窓.switch

前売¥2,000 当日¥2,500 ※ドリンク代別

 

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INT #下川みくに 201708|Part1 ただいま。http://anican.jp/interview/

INT #下川みくに 201708|Part2 まだまだ歌いたりないよ。http://anican.jp/interview/

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下川みくに|1980年3月19日生まれ|北海道出身|B型

 

オフィシャルブログ https://ameblo.jp/shimokawa-mikuni/
オフィシャルTwitter @mikunituu https://twitter.com/mikunituu

 

 

 

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