JAM Project Interview
TOKYO DIVE PartⅠ
世界のアニソンシーンを索引するスーパーユニットJAM Project
ニューアルバム『TOKYO DIVE』とジャパンツアー2017→2018
JAM Projectの1年3ヶ月ぶりのオリジナルアルバム『TOKYO DIVE』が完成した。
世界に誇る東京という街を舞台に、メンバーそれぞれが考えた多彩なストーリーが展開していく、JAM Projectらしさ満点のアルバムだ。
Text/榑林史章
世界中のアニメファンにとっての聖地TOKYO
「ぜひみんな東京においでよ!」という気持ちで
ーー先ず、『TOKYO DIVE』というタイトルですが。
影山 世界中のアニメファンにとって、東京は聖地と言っても良い街。俺自身も16歳でLAZYとしてデビューしたあと、東京で生きてきて、住んでる側からしても自慢できる街だと思っています。それで、海外の方や東京以外の日本の地域に住んでる方に向けて、「ぜひみんな東京においでよ!」という気持ちで付けました。東京はデジタルなものが溢れてるし、同時に伝統的なものもあって、夜中もネオンが輝いていて…。そういうところは、どこかアニソンっぽいと思っていたので。
ーー“東京” を共通のキーワードとして、それぞれで曲を作っていったわけですね。アレンジャーも前作同様多彩なメンツですね。
影山 R・O・Nくんは『TOKYO DIVE』というタイトルを思い付いたときには、すぐ浮かんでいましたね。表題曲の「TOKYO DIVE」は、“ULTRA JAPAN” とかのEDMのフェスで、DJが光のシャワーを浴びながら観客を盛り上げているイメージがあったんだけど、EDMとJAM Projectらしいエレキギターのサウンドをうまく融合したアレンジができる人は、R・O・Nくんしかいないと思ったので。
ーー作詞・作曲にはメンバー全員が参加して、それぞれの楽曲がバランス良く配置されていますね。
影山 そうですね。作曲だけで言うと俺が3曲、ダニーが3曲、えんちゃん3曲の奧井ちゃん1曲、福ちゃん1曲です。
遠藤 俺は、ソロ活動が一段落して比較的暇だったので(笑)。俺の場合は、こういう曲があったらよりアルバムにバラエティ感を与えられるかなというところを考えて作ったので、幅広さを出せたんじゃないかな。
影山 福ちゃんの作詞・作曲は、毎回必ず1曲だよね?
奧井 ただその1曲が、個性的で濃ゆ~い。1曲入魂っていうか。
ーー福山さん作詞・作曲の「アレクサンドリア」は、ちょっと独特なムードですね。
福山 前回は「ギアナ高地」で、今回はエジプトの古代文明がテーマです。参考にドキュメンタリー番組を見たり世界地図を見たりしていたときに、「アレクサンドリア」を見つけて、「これだ!」と思って徹夜で書きました。「アレクサンドリア」は世界七不思議の一つで、紀元前300年くらい前にあったとされる世界の英智が集まった文明都市だったんだけど、何かの要因で滅亡してしまって。つまり東京も、このままではいつか同じように滅んでしまうかもしれないわけで。都市は滅んでも、人間は変わって残っていくということを歌っています。
ーー遠藤さんの「BAD CITY ~We’ll be alright!~」も、遠藤さんなりの東京感ですね。
遠藤 東京は安全で、見るところもいっぱいあって楽しいんだけど、ニュースを見れば毎日嫌なニュースもたくさん目にする。両方あって東京という街の魅力になっていると思うんですね。俺たちはそういう街で暮らしているんだよという感じの曲です。
ーー奧井さんの曲では、「Everything」でしょうか。
奧井 これは、プロデューサーから歌詞の提案があって、夢や希望を抱いて東京に上京した若者の気持ちを歌っています。自分自身が上京した当時のことも重ねながら書きました。
ーーきただにさんは、「勝利の未来-とき-」という曲が印象的でした。
きただに 最初に影さん(※影山)が、東京はアニソンっぽいという話があったけど、この曲はまさしくアニソンの王道感を引き継いだ感じの曲です。最終的には、みんなで勝利の未来を勝ち取ろうぜ!みたいな。
ーー“東京” というキーワードで、いろいろな曲ができましたね。
福山 曲を作り始めてからは結構長く期間がかかったんですけど、最後のギリギリで怒濤の如く一気に録ったのがすごく印象的でしたね。最後の1週間は、毎日歌って録ってましたから。
影山 全員のスケジュールを合わせるのが難しいときもあって、バラバラで録ってミックスダウンのときに重ねた曲もあります。
奧井 全部がバラバラに並行してやっていたので、最初はどんなアルバムになるのか不安もありましたけど、出来上がって並べて聴いたら、とても良いアルバムになっていて。私としては、超ゴキゲンです(笑)。特に、1曲目から2曲目の「TOKYO DIVE」にかけて、高速を走っているときに聴くと、本当に最高ですよ。東京タワーとかスカイツリーの風景とめっちゃ合うなと思って。あ、でも、もちろん安全運転ですよ(笑)。
影山 特にR・O・Nくんの曲は、スカイスクレーパーに合うよね。気持ちが高まるっていうか。
奧井 車でも電車でも良いので、東京の街並みを眺めながら聴く感覚を味わってほしいです。通勤通学のときに聴くと、朝の気怠い気持ちがゴキゲンに変わるんじゃないかな?
きただに 僕は、けっこう “ネオン”っていう歌詞が耳に入ってきました。東京と言えば夜景のイメージもあるので、やっぱりみんな『TOKYO DIVE』というものに向かって作っていた証拠だなって思いましたね。
奧井 まぁ、“ネオン”って出てくるのは13曲中3曲くらいだけどね(笑)。
影山 オマエってヤツは……(笑)。
JAM Project Interview Part2につづく
JAM Project JAPAN TOUR 2017~2018 TOKYO DIVE
神奈川県…11月2日(木)川崎市スポーツ 文化総合センター
大阪府… 11月5日(日)グランキューブ大阪
宮城県… 11月23日(木祝)トークネットホール仙台(仙台市民会館)
北海道… 11月25日(土)Zepp Sapporo
大阪府… 1月6日(土)岸和田市立浪切ホール
埼玉県… 1月13日(土)クレアこうのす
静岡県… 1月14日(日)三島市民文化会館
福岡県… 1月21日(日)福岡国際会議場
沖縄県… 2月3日(土)ミュージックタウン音市場
愛知県… 2月11日(日)愛知県芸術劇場 大ホール
ツアーファイナル
東京都… 2月17日(土)日本武道館
特設サイト http://jamjamsite.com/tokyo-dive
JAM Project|TOKYO DIVE|NOW ON SALE
① Spinning Out of Control
作曲・編曲:R・O・N
② TOKYO DIVE
作詞・作曲:影山ヒロノブ 編曲:R・O・N
③ 神ノ牙~The Fang of Apocalypse~
作詞・作曲:影山ヒロノブ 編曲:小山寿
④ BAD CITY ~We’ll be alright!~
作詞・作曲:遠藤正明 編曲:鈴木マサキ
⑤ EMG
作詞:奥井雅美 作曲:きただにひろし 編曲:栗山善親/寺田志保/横関敦
⑥ First Love
作詞:奥井雅美 作曲:きただにひろし 編曲:鈴木マサキ
⑦ 勝利の未来-とき-
作詞・作曲:きただにひろし 編曲:寺田志保
⑧ I KILL -イキル-
作詞・作曲:遠藤正明 編曲:須藤賢一
⑨ アレクサンドリア
作詞・作曲:福山芳樹 編曲:横関敦
⑩ シュワッチ!~キミを護りたい~
作詞・作曲:影山ヒロノブ 編曲:中土智博
⑪ sweet SWEET home
作詞・作曲:ヒカルド・クルーズ 編曲:寺田志保/栗山善親
⑫ 東京スキャンダル
作詞・作曲:遠藤正明 編曲:三宅博文
⑬ Everything
作詞・作曲:奥井雅美 編曲:寺田志保/栗山善親
¥3,000+税|LACA-15670|2017年10月18日発売
発売元:株式会社ランティス 販売元:バンダイビジュアル株式会社
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オフィシャルサイト http://jamjamsite.com/
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