callme Interview
KOUMI・MIMORI・RUUNA
セルフプロデュースによりクールでハイクオリティな楽曲を送り出し続けるcallme。最新シングル「One time」は“今”をテーマにしたメロディアスチューンで、さらなる新境地を開いた。一方、作曲担当のMIMORI(富永美杜)がスマホ向けリズムゲーム『スクールガールストライカーズ ~トゥインクルメロディーズ~』の主人公役で声優に初挑戦し、注目されている。
Text/斉藤貴志
得意なゾーンで曲が仕上がっても
「表題用には進化が欲しいね」と
――夏はいろいろなステージに出演しましたが、特に印象に残ったのは?
KOUMI 仙台の定禅寺ストリートジャズフェスティバルに出られたことがうれしかったです。地元の歴史あるお祭りで、自分が観客として観ていたので。
――callmeでジャズを歌ったんですか?
MIMORI 持ち歌からピアノ系、ジャズ系のセットリストを組みました。「Real love」で始まって「Sing along」とか「Confession」とか、今回のシングルから「Way I am」とか。
RUUNA callmeの曲でエントリーが通って、いつも通りにやりましたけど、ストリートで新鮮で楽しかったです。
――むしろアイドルフェスだと、他のアイドルと音楽性が違いますよね?
RUUNA 特に気にせず楽しんでいます。callmeとして3年目に入って、やっと自分たちの築いてきたスタイルがたくさんの人に受け入れてもらえてきたんじゃないかと。今回、私たちは「Peaceful world」をフェス向けに作ったんですけど、「Way I am」がアイドルフェスでも思った以上に盛り上がってビックリしました。
MIMORI 「そっちか!」という(笑)。自分たちのスタイルを楽しんでもらえたのは、すごくうれしかったです。
――しかし今回のシングルでは、その「Way I am」がcallmeらしい良曲でありつつ表題曲にはしてなくて。攻めてますよね。
MIMORI 確かに「Way I am」は自分たちの得意なゾーンで仕上がりましたけど、「表題にするには、もうひとつ進化が欲しいね」ということになって。
RUUNA それからいろいろ右往左往して(笑)、最後の最後にギリギリで出来上がったのが「One time」です。
――粘ってる間は生みの苦しみも?
MIMORI 「ウワーーーッ!!」となってました(笑)。「何が足りないんだろう?」って。どっちの方面に寄せるのか、バランスが難しったです。ポップでキャッチーでありたいし、自分たちのクセのある感じも出したい。どこまで行ったらcallmeでなくなっちゃうのか。
KOUMI どっちのメロディがいいとか、アコギを入れるか入れないかとか、そういう議論をみんなでしました。
MIMORI メインで歌うRUUNAさんにどのキーがいいかとか。いろいろなメロディをアレンジャーのRumbさんに送って、やり取りしました。
――メロディが出なくて悩んだわけではなく?
MIMORI とりあえずやるしかなくて、メロディはいろいろ出るんですけど、どこを攻めたらいいかで悩みました。ワーッと頭をかきむしっちゃう感じで、ひたすらひたむきにやって、出来上がったときは「イエーイ!」っていう(笑)。
RUUNA みんな「これが表題だ!」って一致しました。「勝負できるね」ってピンと来て。「じゃあ、振りは」って、そこからはポンポン話が進みました。
――最初からダンスも想定して作った曲かとも感じましたが。
MIMORI ダンスもcallmeの見せ場なので。足元のダンスの動画をRumbさんに送って、その動画を観ながらピアノを弾いてくれました。
KOUMI 曲とダンスを一緒に作っていたところはありますね。2番終わりのブレイクが入るところは、ステップを最大限に活かす振りを付けました。複雑で「どうやっているんだろう?」と目が離せなくなる感じにしようと。
KOUMI (早坂香美)
1996年5月31日生 O 型 宮城県出身
***
女性らしい体のラインを意識して
ガールズダンスの振りを入れました
――「Way I am」の振りも目まぐるしいですね。
MIMORI シカゴっぽい曲だったので、振りも合わせて。
RUUNA 初めて“ガールズ”を取り入れました。ダンスのジャンルなんですけど。
KOUMI 女性らしい体のラインを意識した振付です。お尻を振ったり。私がガールズダンスにハマっていて、そういう動きをいっぱい組み込みました。脚もきれいにシュッと行くような。
RUUNA リズムが速くて音ハメも最後まで入れているので、いつもよりハードな振りですけど、挑戦できる楽しさのほうが強かったですね。
MIMORI ちょっとヘンな動きも遊びでちょくちょく入って、楽しく踊ってます。
――他のカップリング曲では、さっき出た「Peaceful world」はロックチューンでありつつ、いきなりラップが入ってきたり。
MIMORI 前回の「It’s own way」の第2セクションがメロコアっぽい感じだったので、そこから「ロックテイストもやってみたいね」と挑戦しました。2番はそのまま行ったら面白くないので、こうみんのラップを入れました。
――MIMORIさん的にロックなメロディはすぐできたんですか?
MIMORI 「キャッチーなメロディを作って」と言われて、何がキャッチーなのか全然わからなくて(笑)。80年代から90年代のロックをいろいろ聴いて勉強しました。
――どの辺のアーティストを聴いたんですか?
MIMORI Apple Musicのランキングでひたすら聴いてました。誰とか関係なく、ドバッと100曲ぐらい部屋でずっと流して「ほう、ほう」と(笑)。
――KOUMIさんの詞はまさに“平和な世界”を願っていて。
KOUMI 日常的に世界のトピックを見るのが好きで「もうちょっと平和になったらいいのに」と思っていたので……と作ってみたものの、結構苦戦しました。
RUUNA テーマが大きすぎてね。
KOUMI 最初に書いた詞をみんなに見せたら、「結局何が言いたいのかわからない」と言われちゃって。
MIMORI あと「譜割りが全然違うよ! メロディを変えないで!」とか(笑)。
KOUMI ハハハ(笑)。つい変えちゃうんですよね。第3稿くらいでようやくうまく書けました。“幸せの形は違うけど、みんな同じ空の下で生きていて、必ずひとつになれるよ”という想いを込めました。
――ジャケット写真やMVも攻めてますね。
RUUNA ジャケットは今まで顔があまり写ってないのが多かったんですけど、全員20歳を過ぎて“大人になってからの1枚”というテーマもあったので、半透明な感じになりました。
KOUMI 視線も大人っぽく、ポーズもVOGUE感があって(笑)。
MIMORI ちょっとセクシーな雰囲気が出るように。
――MVでは皆さんの顔とかに鱗粉のような色が付いた場面が。
MIMORI あれは蛍光メイクです。
――あっ、CG処理ではないんですか。
RUUNA 違うんです。
KOUMI 直に肌に塗りました。メイクさんが歯ブラシみたいなのを使ってバーッと。
RUUNA 絵の具みたいに。
MIMORI でも、普通のメイクと感触は変わりませんでした。実際に見るのとカメラを通すのと全然違うんです。
RUUNA そのまま見るとアバターみたいですけど(笑)、ブラックライトを当てると光るメイクで、ああいう映像になるから「すごいね」と。
KOUMI アートっぽく仕上がりました。
RUUNA このMVの中で、二面性みたいなものを出したかったんです。
――ファンの方の反響はどうでした?
KOUMI 「また何かヘンなことをしてるな」って(笑)。
RUUNA みんなそう思うかもしれない(笑)。ダンスシーンをあんなに撮ったのも久しぶりでした。
MIMORI 丸1日の撮影のあと、ぐったりしちゃいました(笑)。「今日は踊ったな」って感じで。
MIMORI (富永美杜)
1996年6月14日生 O 型 宮城県出身
***
『スクメロ』で声優をやるときは
声を3トーンくらい上げています
――一方で、MIMORIさんが『スクールガールストライカーズ~トゥインクルメロディーズ~』で、主人公の篠宮明佳里役の声優を務めました。
MIMORI ありがたいことにオーディションで選んでいただきました。想像していた以上に声優さんは難しくて、すごく苦戦しました。
――どんなハードルがありました?
MIMORI まず声の出し方から「違う」と言われました。本当に何も知らない素人状態だったので、イチからレッスンを組んでもらって。演技はすぐ身に付くものではないから、とりあえず話すときのトーンや相手との距離感を指導してもらいました。
――役柄的にはかわいく話すように?
MIMORI かわいいというより、元気な感じで。最初はハッチャケればいいかと思って声を張り上げていたら、「大声を出すのが元気じゃない」と怒られたり、いろいろ教えてもらいました。
KOUMI おうちでもすごく練習してましたね。
RUUNA 部屋から声が聞こえてきました。
MIMORI 最初は本当にボロボロでいっぱい怒られて、「これはヤバイ」と焦ったので。今まであまり家で練習することがなかったんです。callmeでは手を抜いてるわけではないですけど(笑)、自分の思ったままにできるじゃないですか。声優はそう行かなくて、自分がやろうとしたようにできない。「基礎から作っていかなきゃ」と初めて練習しました。
RUUNA 常にしてもらいたいですね(笑)。
MIMORI 2人にも他のキャラクターをやってもらって、つき合ってもらいました。でも、台詞の漢字を読めなかったり(笑)。
RUUNA 難しい漢字があったよね。
MIMORI 難しい言葉を使うキャラがいたので。
――スタジオで『スクメロ』のアイドルユニットのアプリコット・レグルズの振付をしていたとき、隣りのスタジオで2人がcallmeの振付をしているときもあったとか。
MIMORI 休憩時間になった瞬間に隣りに行って、またこっちに来て……って、切り替えが楽しかったです。「イエーイ!」というのと「ピッ」という感じと。
RUUNA MIMORIちゃんは忙しいほうがいいタイプなんです。休むと気が緩むというか。
MIMORI ダラけちゃうので(笑)。休みなしでスケジュールが詰め込まれてます。
RUUNA その分負担が減るように、callmeのことは私とこうみんでできるところを進めていました。それでMIMORIちゃんが帰ってくると、私たちにも刺激があったので、いい機会でしたね。
――MIMORIさんはアプリコット・レグルズでの歌に関しても、難しさは感じました?
MIMORI 最初は声を変えて歌うのが難しかったです。「17歳の女の子に聞こえない」ということで、いろいろアドバイスをいただきました。最近はもう、キュルンって感じです(笑)。
KOUMI 最初の頃は「いつものみもちゃんの声だね」という感じがあったんですけど、どんどんキャラに寄ってきて。やっぱり練習はモノを言いますね。
MIMORI 元から声が低いのはどうしようもないから、とりあえず気持ちで上げていこうと。そっちの仕事のときは、話すのも声を3トーン上げています。
――衣裳も制服ふうで、振りも王道アイドルな感じで。
MIMORI 21歳で制服を着たらどうなるのか、ちょっとドキドキしました(笑)。ダンスはcallmeで基礎はやってきたので、ハートを作るとか、かわいさを練習しました。
――『スクメロ』自体は皆さんもプレイしました?
KOUMI 結構ハマってます。ログインボーナスをもらって、毎日ログインしてます。
RUUNA 私は初めて携帯にゲームを入れて、「こういう感じなんだ」と思いながらやってます。
MIMORI 今回の『スクメロ』はフルボイスなので、どこを押しても私の声が出て、2人がマネしてくるんですよ~(笑)。
RUUNA 「りょ~か~い♪」とか一緒に言いながらやってます(笑)。
KOUMI 「100点まんて~ん♪」とか(笑)。
MIMORI そんな言い方じゃないから(笑)。
――マネされるくらい特徴が出てるのは、声優としていいことですよね。
MIMORI 「気が抜ける声」とみんなに言われてます(笑)。自分では気合いを入れていたんですけど。自分でゲームをやっていると、最初の頃のストーリーはやっぱり「ヘタだな」と思いますね。名のある声優さんも参加されている作品なので、いろいろ勉強しました。
――声優はこれからもやっていこうと?
MIMORI 生半可な気持ちではできないと思います。でも、せっかく機会をいただいたので、もっともっと頑張って、よりキャラに寄せていけるように成長できたらと思います。
RUUNA (秋元瑠海)
1996年9月 9日生 O 型 宮城県出身
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今度のライブは一番の勝負どころ
今のcallmeの完成形を見せます
――callmeでは10月9日に恵比寿リキッドルームでワンマンが。
RUUNA 今年一番の勝負どころだと思っています。バックでRumbさんが生ピアノと生DJをやってくれるので、モチベーションも上がります。
KOUMI 普通のトラックと違って、ライブ感がグッと上がると思います。私たちのダンスの先生のTeam Black Starzさんも出てくれるので、チームcallmeで世界観を見せます。
RUUNA 準備にも今年一番時間をかけていますし、今のcallmeのライブの完成形が見せられるんじゃないかと。絶対にワクワクさせます。
――タイトルが「Health-Sports Day」ということで。
RUUNA 体育の日なので(笑)。私たちの気合いを存分に見てもらいたいと思います。
KOUMI 私は学生時代の体育祭は気合いを入れてやってましたから。体育だけが一番点数がいい感じだったので。
――駆けっこも速かったり?
KOUMI 駆けっこはまた別なんです(笑)。
MIMORI たぶん3人で一番遅いよね(笑)。
KOUMI 綱引きとかは好きです。
MIMORI 私は球技は苦手でしたけど、陸上系やシャトルランは得意でしたね。反復横跳びは「任せて!」って感じ。長距離は同じところをグルグル回っていると、飽きちゃうんですけど(笑)。
RUUNA 私は走る以外は、体育があまり得意じゃなくて、成績も2とか。体育祭は応援を楽しんでました。
MIMORI 高校のときにRUUNAさんと同じクラスで、2人で体力測定をやったんですけど、RUUNAさんのあまりのヘッポコ具合にビックリしました(笑)。ボール投げとか、目の前にしか行かないんですよ。
RUUNA 思った方向に飛ばないんですよね。体育のときは本当に怒られました。私は真面目にやっているのに、先生がいつも「秋元~!」みたいな(笑)。
――それでcallmeは独自のスタイルを確立させつつ、今後も攻めていくんですか?
RUUNA もっとたくさんの方に聴いてもらいたいので、今以上にガムシャラに、したたかに頑張っていきたいです。
KOUMI ダンスはもうちょっとスキルアップしていきたいですね。2年間やってきて、ヒップホップやガールズが好きとわかってきたので、そういうところを伸ばしつつ、ステップももっと複雑になるように。
MIMORI 曲のストックは趣味みたいな感じで常に作っていて、2人に「どうですか?」って聴いてもらっています。いろいろな曲をどんどんできたらと思います。
ワンマンライブ開催
callme Live 2017「Health-Sports Day」
10月9日(月)恵比寿リキッドルーム
START 17:00
チケット代:スタンディング ¥4,500 (ドリンク代別)
問:ホットスタッフプロモーション 03-5720-9999
生ピアノ&生DJのRumb、ダンスのTeam Black Starzがゲスト出演
callme 5thシングル|One time|NOW ON SALE
イベント出演情報
TPD Presents LIVE SUMMIT part.1
10月7日(土) CBGK シブゲキ!!
13:00 START
出演:東京パフォーマンスドール、callme
チケット代 ¥4,000
アイドルネッサンス主催ツーマンライブ 対するネッサンス!! 2017
10月8日(日)shibuya WWW X
12:30 START
出演:アイドルネッサンス、callme
チケット代:スタンディング ¥3,500(ドリンク代別)
Music has no border @PALOOZA
10月13日(金)柏PALOOZA
18:30 START
出演:STAMP、森翼、DENSHI JISION、callme
チケット代:スタンディング ¥2,800(ドリンク代別)
THE LAST SKYROCKET!-Chapter3-
10月22日(日)TSUTAYA O-NEST
19:30 START
出演:ひめキュンフルーツ缶、LinQ、callme
チケット代:スタンディング ¥4,000(ドリンク代別)
PROFILE&INFORMATION
リーダーのRUUNA、作曲担当のMIMORI、振付担当のKOUMIの3人によるガールズユニット。2014年12月30日に結成。楽曲やパフォーマンスをセルフプロデュースするスタイルで活動をスタート。楽曲やダンスのクオリティの高さと創造性溢れるパフォーマンスで評価を高めている。これまでに5枚のシングルと2枚のフルアルバムをリリース。『スベル兄弟』(TBC東北放送/月曜20:30~22:00)で月イチレギュラー。『callme Spring School』(SHOWROOM/隔週水曜22:00~23:00)を配信中。
オフィシャルサイト http://avex.jp/callme/
オフィシャルTwitter @callme_official
プレゼント
callmeのサイン色紙を抽選で2名の方にプレゼント
応募の締め切りは10月31日。ドシドシ!!
読プレ応募フォーム → http://anican.jp/contactform/