INT|能登有沙|Dynamis World|201702

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StylipSでもお馴染みの能登有沙が久々のアルバム『Dynamis World』をリリース。サウンドプロデューサーは平原綾香や乃木坂46などを手掛ける有木竜郎氏。シンガーソングライターSAWAとのコラボなども含め、歌手としてこれまでにない顔が見られる作品となった。 Text/斉藤貴志


ないと思っていた伸びしろがあって
無邪気な感じが出たかもしれません


――以前のミニアルバムは作詞をほぼ自ら手掛けてセルフプロデュースしていた能登さんですが、方針を変えたんですか?
能登 その頃は事務所制作だったので。今回はシカクレコーズさんにお世話になって、自分1人ではできないカッコイイ音楽だったり、私自身も知らない私を出していきたい気持ちがありました。プロデューサーとサウンドプロデュースの有木さんの意見を聞きながら、乗っかっていく形でしたけど、能登でないと出せない部分は絶対あるので、そこは出していきたかったです。

――タイトルにある“dynamis(デュナミス)”という言葉は知ってました?
能登 知りませんでした。「そういう名前のガンダムがいたな」くらいで(笑)、調べたら“可能態”といった意味があって。プロデューサーが第三者の目で見て、私に可能性や伸びしろを見つけてくれたんだと思いました。

――芸歴の長い能登さんですが、自分でもまだ伸びしろがあると?
能登 どこまであるかはわからなかったのですが、去年6月にシカクレコーズからシングル「おやすみ星」を出して、10月にシビアに作ったミニアルバムを出したときに聴き比べたら、3ヵ月くらいで歌が全然違っていました。大人というか、アイドルっぽさと違う部分が見えて。

――dynamisはアリストテレス哲学の概念だそうですが、今回のアルバムには自分を見つめるような歌も多くないですか?
能登 そうかもしれないです。触られたくない悔しい想いとか、うまくいかないところとか、それでも頑張ろうと思う気持ちとか。わりと人間くさい感じになったと思います。

――迷いから抜け出そうとしていたり。
能登 6曲目の「uscita」が(イタリア語で)“出口”という意味で、そういうのもあるかな。

――能登さん自身が30歳を前に、何かしら閉塞感があったりもしたんですか?
能登 どうなんでしょう? 占いに行くと毎回「何かにがんじがらめになっている」と言われるので(笑)、そうかもしれません。自覚はありませんけど、この2年くらい、必ず「何かに囚われている」「考えすぎ」と出るんですよね。「おやすみ星」のリリースイベントもしながら、「これでいいんだろうか?」みたいな不安はちょっとありました。

――それはアーティストとしての不安?
能登 アーティストとしても、そもそも能登有沙としても。「この方向でいいのかな?」という時期があって。今回1曲目に入った「pieces」が来たとき、<想像していたものと違うリアルがある>という歌詞に「本当にその通りだな」と思いました。うまくいかないことがいっぱいあるけど、それが現実。私もちょっとずつ前に進んでいるし、この歌も最後は前向きで自分とリンクしていて、すごく刺さりました。この世界、必ずしも頑張った分だけ結果は出ないじゃないですか。私にも当てはまるし、誰でも胸がチクッと痛くなる曲だと感じます。

――そう言えば、歌詞には<何かに囚われちゃって>と、能登さんが占いで言われたようなフレーズもありますね。
能登 私で言うと、たぶん“能登有紗沙は明るく元気でなきゃいけない”とか、そういうことに囚われていたのかな? 詞を読んでダバーッと泣いて、スッキリしました。「能登はこうでなきゃ」という気持ちもあるし、いろいろなところで「こうしたほうがいいよ」と言われたりもする。「どうしたらいいんだろう?」と悩んでいたとき、とりあえず今の段階ではプロデューサーのやり方でやってみて、それから考えても遅くはないなと。そしたら、すごく楽になったんです。

――セルフプロデュースにこだわらなくても。
能登 レールに乗っかったら、どんな自分が見えるのか? ワクワク感も出ました。

――「プライマル」もレコーディング中に泣いたそうですね。
能登 歌詞が素晴らしいじゃないですか。すごく元気をもらえました。主人公がもがき苦しんでいるのが見えて、でも全力で走ることに意味がある……という感じで。

――<変わっていくこと恐れないで>と。
能登 <大切なことは変わらない>と続いて、まさにそうだなと感じました。大人になっていくと、だんだん変化が怖くなっちゃうのかな? お芝居のレッスンでも小学生の頃は先生の言うことを全部「そうなんだ」って吸収できたけど、30歳とか40歳になって「監督はそう言うけど、俺はこう思う」みたいな役者さんもいるじゃないですか。それはプライドやキャリアかわかりませんけど、どこかで変わるのが怖い気持ちもあるのかも。

――冒険しなくなるような?
能登 安定してないところに踏み出す不安があるんじゃないかと思います。私がグズグズ悩んでいたのも、たぶんそれだったんです。変わってしまうのが怖い。能登有沙はこうじゃない……みたいな。それもすごく刺さりました。私には「NEXT STAGE」という自分で作詞した曲があって、ファンの方に“見守ってくれてありがとう。次のステージに行けるように頑張るから”ということを歌っているんですね。すごく大事な曲でしたけど、今の私にはちょっと当てはまらなくなっていて。活動も変わってきたし、28歳の能登有紗沙の気持ちや状況には「プライマル」が重なると思います。

――レコーディングで泣いたのは、何かを思い出したりもして?
能登 悔しさはすごく思い出しました。具体的なことではないですけど、思い通りにならない気持ちだったり。でも、そればかり出して歌うのも違うということで、何回かテイクを重ねて今の形になりました。

――やっぱり転換期の能登さんにマッチするアルバムになったようで。
能登 そうかもしれません。ちょっとアーティストっぽい感じもあるし。

 

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――ヴォーカル的には、ジャジーで3拍子の「uscita」辺りが挑戦でした?
能登 いやもう、どれも挑戦で、すんなりOKが出た曲はありませんけど、「uscita」は本当に歌ったことがない曲調でした。大人っぽく歌おうと思ったら、それもまた違う。家で歌って録音したのを聴いたら、背伸びしている感じで「これじゃない!」みたいな。

――頑張って大人を演じていたような?
能登 そう。バーカウンターに一生懸命座っているような(笑)。歌っているうち、何か面白くなってきました。「能登さん、頑張ってるな」という。RPGのボス戦に行くような中二感が出てきて。

――どこかの段階で歌い方が掴めたんですか?
能登 アルバム制作に入る前にミニアルバム『僕らの知らない物語』を出して、インストアイベントを10回ぐらい組んでいただき、その最中ですね。4回目くらいからパーンと開けて、伸び伸び歌えるようになって。いいタイミングでした。

――テクニック的なものも身に付けて?
能登 言葉にするとアホっぽいけど、前につんのめらない。リズムを早取りするクセがあるので、ちゃんと拍の中に、ちょっと遅れて入る感じ?

――この歌詞の<あなた>には、どんなイメージがありました?
能登 考えたことがなかった……(笑)。でも、好きな人とかではない気がします。もっと大事な人? 会えそうで会えない、繋がれそうで繋がれないような。

――自分の心の中の幻想のような感じもしました。
能登 そうかもしれない。妻夫木聡さんとかではないですね(笑)。

――なぜ、いきなり妻夫木さんが(笑)?
能登 昔から好きなんです。妻夫木聡さんと藤木直人さんが。

――典型的なイケメン好きですね。
能登 最近は星野源さんが好きになってきて、「あれ? 傾向が変わった?」と自分で思いました(笑)。

――アルバム制作では他の曲でも、いろいろ試行錯誤はあったんでしょうね。
能登 そうですね。バラードの「melody」も最初、saiさんのピアノ1本の弾き語りみたいなデモが来て、重い印象があったんです。そういう曲もあまり歌ったことがなかったから、何が正解かわからなくて。単に悲しいのとも違うし、自分と向き合う歌詞になってますけど、どうすれば向き合えるのか? レコーディングの前日にプロデューサーに「どうしたらいいのかわかりません」と相談したら、「やることは一緒だから」と言われました。その時点で私は、何かを演じようとしていたから間違っていたんだなと。

――大人な自分になろうと?
能登 バラードを歌う能登、みたいなものを演じようとしていて「危ない、危ない!」と思いました。

――バラードは好きなんですか?
能登 中学生のときに平原綾香さんの「Jupiter」が流行っていて、カラオケで歌ってました。頑張って、宇多田ヒカルさんの「First Love」も。親に聴かれるのは恥ずかしくて、オカンと行くときは「おどるポンポコリン」とかを歌ってましたけど(笑)。

――「melody」も気持ち良く歌えました?
能登 スタジオに電気のボタンが蛍光灯とオレンジの電球と二つあって、「melody」のときはオレンジの光だけにして、ちょっと浸ってみました(笑)。その日、私の誕生日だったんですよ。ウキウキした気持ちのはずなのにしっとり歌って、「大人かも、私」と思ったりしました(笑)。

――すごく高い音もありますよね。
能登 そうなんです。低いところはチョー低くて、高いところはめちゃめちゃ高い。でも、音域は能登に合わせて作っていただいたので、出るギリギリのところや、ファルセットでもうちょっと高めまで引っ張り出したり。今回のアルバムは全体的に、1曲録るのに今まで感じたことのない疲れがありました。ガス欠っぽくて、出し切った感じがして。1日に2曲録った日は、1曲目と2曲目の間で「すいません。寝かせてください」って10分くらいお昼寝したり(笑)。それぐらい曲と向き合って作れたと思います。

――最初に出た、自分でも知らなかった自分も見つかりました?
能登 ちょっと無邪気な感じは出たかもしれないです。「わーい!」みたいな部分が。曲調というより、歌っているときの気持ちがそんな感じだったので。

――生真面目な能登さんとしては、大きな変革?
能登 そうですね。きっちりしないと気が済まない性格なので。今は「頑張らなきゃ」って考えから「遊ぶ」ところにシフトしています。チャラチャラ遊ぶのでなく、状況を楽しもうと。大変なことがあっても、面白い部分を見つけたり。余裕を持てたことで、また一段階、成長できたと思います。

――この冬はアルバム制作で忙しかったと思いますが、何か冬らしいこともしました?
能登 よみうりランドのイルミネーションを見に行きました。“イルミネーション 東京 1位”とかで検索したら、一番上に出てきたので。

――クリスマスシーズンに?
能登 リア充とはどんなものか見てみたくて、友だちと行きました。千葉から遠かったんですけど、チョーすごかったです。「東京にもこんな土地があるんだ」と思ったり(笑)。“巨人への道”というのがあって、『進撃の巨人』か? と思ったら違ってました(笑)。


 

能登有沙 ニューアルバム|Dynamis World|特設サイトはコチラ

SQUR-002|¥2,500+税|全9TRACK|2017年2月14日発売

発売元:ウェーブマスター/シカクレコード|販売元:BM.3


SAWA&能登有沙ミニライブ&特典会

2/14(火)ディスクユニオン下北沢店/21:15
2/16(木)タワーレコード池袋店/19:00
2/18(土)HMV&BOOKS TOKYO/13:30
2/18(土)ヴィレッジヴァンガード渋谷宇田川店/19:00
2/25(土)AKIHABARAゲーマーズ本店/12:00&15:00
2/26(日)ららぽーと海老名4Fバンダレコード/13:00&16:00
3/05(日)ヴィレッジヴァンガード高円寺店/12:00
3/05(日)タワーレコード渋谷店/18:00
3/20(月)HMV仙台 E BeanS /13:00
3/20(月)タワーレコード仙台パルコ店/17:00
4/01(土)タワーレコード梅田NU茶屋町店/13:30
4/02(土)ヴィレッジヴァンガード名古屋中央店/13:00


開催決定|能登有沙ワンマンライブ|Next World

4月29日(土祝)SHIBUYA LUSH

出演:能登有沙 Guest:SAWA O.A:上間江望
OPEN 17:30 START 18:00|ADV ¥3,500 DOOR ¥4,000


EVENT

3月11日(土)TOKYO:サワソニ24@渋谷Glad
4月01日(土)OSAKA:ライブカナスタ presents,「#MUSIC SQUARE」@北堀江club vijon
4月02日(日)NAGOYA:カナスタ presents,「#MUSICSQUARE Vol.2」@栄SOUNDBAR MiRAi
4月22日(土)TOKYO:アコースティックツーマンライブ「Acoustic World」@神田SOUND STAGE MIFA


能登有沙ブログ http://ameblo.jp/noto-arisa/

※アニカンコラム|能登有沙のハッピー☆マンゴー|好評連載中☆

※読プレ:サイン色紙を2名に。当サイト応募フォームより(応募締切:2017/3/31)

 

 

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INFORMATION

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能登有沙 ニューアルバム
Dynamis World
2017年2月14日発売
SQUR-002|¥2,500+税
pieces
作詞:sai 作曲・編曲:有木竜郎
おやすみ星(2017ver.)
作詞:SAWA 作曲・編曲:有木竜郎
ほしのわ(album ver.)
作詞・作曲:サイトウシンゴ 編曲:サイトウシンゴ・有木竜郎
greed city
作詞:sai 作曲・編曲:有木竜郎
melody
作詞:sai 作曲・編曲:sai 有木竜郎
uscita ウシータ
作詞:sai 作曲・編曲:有木竜郎
interlude~帰還~
- 作曲・編曲:有木竜郎
プライマル
作詞:sai 作曲・編曲:有木竜郎
雨粒カーニバル(feat.SAWA)
作詞:SAWA 作曲・編曲:有木竜郎


のと・ありさ

1988年12月26日生 AB型 千葉県出身 やぎ座 身長:153.0cm 趣味:切手集め、アニメ・マンガ鑑賞 特技:PCのキーボード早打ち・ガンプラ(ガンダムのプラモデル)・書道(毛筆6段 硬筆3段)  スタイルキューブ所属


Twitter @notoarisa

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ニューシングル

僕らの知らない物語

2016年10月12日発売

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おやすみ星

2016年6月15日発売

特設サイト

stylips270527初回StylipS 最新シングル

ギブミー・シークレット

2015年5月27日発売

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2015年3月4日発売

stylips261126通常盤StylipS アルバム THE SUPERNOVA STRIKES

2014年11月26日発売

notoarisa251217能登有沙6thアルバム

Rainbow Drops

2013年12月17日発売

notoarisa260120能登有沙5thアルバム

Hello,Little Monsters

2013年1月20日発売


フリーペーパーアニカン紙面でも《能登有沙のハッピー☆マンゴーSP》連載載中☆

 

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