INT #下川みくに 201807|ココロオト。後編

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約10年ぶりのオリジナルアルバム7月4日リリース

下川みくに

ココロオト。

INTERVIEW

3年半の音楽活動休止を経て、昨年7月に7年ぶりにアニソンカバーのベスト盤をリリースした下川みくに。4年ぶりのワンマンライブなども経て充電が完了し、約10年ぶりのオリジナルアルバム『ココロオト。』を7月4日にリリースした。様々な趣きの味わい深い7曲を収録。アーティストとしての完全復活とさらなる上昇気流を感じさせる。下川みくにの最新ロングインタビュー後編です。

Text/斉藤貴志

いまだに両親に怒られますけど(笑)
離れていても愛情は変わらなくて

――詞はどういうやり方で書くんですか?

下川 作詞ノートが家にあって、基本それに書きます。リビングのソファーに1人で座って、音を流しながら体育座りをしたり、あぐらをかいたりして書いてます。


――その作詞の仕方は昔と変わらず?

下川 どうだろう? 昔はベッドで横になって書いて、朝ベッドで見直して「ヘンなの」と思ったりしてましたけど(笑)、今回は「この場所が好きで」をソファーで書いたから、そこから動いたらいけない気がして、他の2曲も同じソファーで書きました。


――まさにソファーの場所が好きで(笑)。書く時間帯は夜ですか?

下川 お昼くらいからモヤーッと考えながら、ごはんを食べてボーッとして、お昼寝を挟んで(笑)、ずーっと書いてました。「愛してた」は朝4時半くらいにメールで提出したのかな。「~HIKARI~」は午前3時くらいまで起きて書いていて、「頭が回らないから、1回寝なきゃダメだ」って3時間ほど寝て、起きて6時くらいからまたソファーで書き始めました。こっちはお昼すぎに送りました。


――「~HIKARI~」はご両親に向けた歌ですか?

下川 そうです。きょうだいが4人いて私が一番実家に帰ってなくて、全然会えてないんですけど、久しぶりのリリースだから、両親に書きたいなと思いました。サビの<大切な人ほど遠い場所にいるの>は本当にそのまま。両親も北海道だし、大事な友だちも台湾に住んでいて、「何でだろう? 運命なのかな?」と。でも、そこから見守ってくれていて、電話すればうれしいことを一緒に喜んでくれるし、悲しいことは慰めてくれる。隣りにいなくても、いつも支えてくれる。親は今でも叱ってくれるし、私は今でも怒られます(笑)。


――どんなことで?

下川 「お米を送ったのに何で連絡してくれないの?」とか(笑)。「届いたの? 食べたの?」って怒られます。「ちゃんとやってるの? 今何してるの? ゴロゴロしてるんじゃないの?」と言われて、実際ゴロゴロしていて「見えてるのかな?」とか(笑)。会えなくて寂しいけど、支えてくれる愛情は変わらない……という想いを込めてみました。


――これもタイトルは最後に付けたんですか?

下川 最後でした。私にとって両親は光。上のほうで見守ってくれている……ということで。


――<弱いくせに思いっきり強がってた>も実際にありました?

下川 強がっていたのは25か26歳の頃かな。強がってないと、歌詞の通り自分が壊れてしまいそうで、苦しくても笑ってました。それで1人になると「ああ、疲れちゃったな……」みたいな。鎧をかぶっていた自分がいました。


――そこもご両親はわかってくれていて?

下川 そう。電話で言われたちょっとしたひと言で、泣きそうになっちゃうんですよね。

 

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してはいけない恋の歌も速攻で
「歌いたい!」と思いました

――「この場所が好きで」と「~HIKARI~」は等身大な感じですが、「愛してた」も過去の恋愛を思い出して書いたとか?

下川 まあ、そうですね。やっぱり恋愛もしていたので、「あのときにこうしていたら変わっていたのかな?」と思って。それがサビの<あなたの右手離さなければ 今頃笑い合えたかな>になりました。どういう言葉にしたら身近に感じてもらえるか考えて、やっぱり好きな人の隣りにいたら、手をつないだり腕を組みたくなるじゃないですか。それでサビに持ってきました。


――そういう思い出をもう客観的に見つめられる感じですか?

下川 もうしっかり消化してます。でも、最初の<短く切った髪をあなたはもう知らないけど>は想像で書きました。たまたま私の友だちが長かった髪をバッサリ切って、「イメチェンしたな」と思っただけだったんですけど、作詞するときにメロディを聴いていたら、♪み~じかくきった~とハマって「イケるかも」と書き始めました。自分でも予想外でしたね。


――これもサクサク書けたんですか?

下川 書くことは書いて、さっき言ったように朝4時半に提出しましたけど、本当は2時半から「もっと良くなるんじゃないか?」って考え続けていて、なかなか送信キーを押せませんでした。メロディに乗せて歌ったり、逆に歌詞だけ読んでみたり、ずーっとにらめっこ。結局1周回って何も直さず「よし!」と4時半に送ったら、プロデューサーからすぐ「待ってました」と返信が来て、「起きてたの?」と思いましたけど(笑)、OKになりました。


――それから、「純恋(こい)」は不倫の歌ですかね?

下川 そう思いました? ですよね(笑)。この女性にとっては純粋な恋で<出会ってしまった順番が逆だったら>という。好きになってしまったら、なかなか「さよなら」という気持ちになれないし、時間がかかっても絶対ゼロにはできない。だから叶わない恋でも、愛してる瞬間瞬間を大切にしたい想いだけはウソでないと思います。


――大人になったから歌えた曲かもしれませんね。

下川 それはあるかも。これも聴いた瞬間、速攻で「歌いたい!」と思いました。はっきり言えば、してはいけない恋に進んでしまったけど、こういう恋をしている人もいるだろうし。「これを私が歌えるんだ。燃える~!」と思いました(笑)。


――あと、「告白」は90年代っぽい感じですね。

下川 そんな感じで懐かしいサウンドです。こういうのも1曲くらいあっていいかなと。


――歌は凛々しくて。

下川 テンポに流されずに歌いたい、というのはありました。スルッと歌っちゃった感じにならないように、ひとフレーズごとに噛みしめながら歌いました。


――全体的にヴォーカルのアプローチに悩んだ曲とか、ありませんでしたか?

下川 自分の中でいろいろ考えはしましたけど、水島さんもそんなに細かいことは言わなくて、スムーズでした。でも、久しぶりにマイクに向かって「自分のオリジナル曲を全部ここで録るんだ」と思ったら、ちょっと緊張はしました。「次はこの曲。その次は……」という中で「本当にできるかな? 間に合うかな?」って、ハラハラしながらのレコーディングでした。


――10年前との手応えの違いは?

下川 以前一緒に音楽を作っていた松ヶ下(宏之)さんから離れて、水島さんにサウンドプロデュースをしてもらって、本当は不安だったんです。育ててもらった親から離れた感じ? でも、突き進むしかなかったから。いっぱい休んできて、今できるのは歌ってみんなを笑顔にすることだと考えたら、もうやるしかない。心を決めて臨んで、少しずつ作って、全部終わったら「音楽をやめないで良かった」と思いました。今回はこの7曲で、これからの構想とかまだまったくないけど、音楽との向き合い方をまたいろいろ考えたい気持ちになりました。


――ライブでも20代の頃とは違う歌い方が聴けそう?

下川 そうですね。声にも色気が出てきてるから。もう熟してるかな?(笑)


――ワンマンをやるための体力も落ちてませんか?

下川 いやー、鍛えなきゃダメな感じです。歌うことは歌えますけど、絶対に「やって良かった」という結果に結び付けないといけないので、そのためにはちょっとやらないと。私はジムに行って運動というタイプではないんですよね。


――家で運動するんですか?

下川 そう。通販でワンダーコアを買いました(笑)。あと、万歩計を持って散歩してます。普段は7000歩くらいですけど、北海道から友だちが来て東京を案内していたら、1日3万歩とか行って、膝が壊れてしまいました(笑)。イテテテ……となって、「後楽園はこっちだよ。私はここで待ってるから行っていいよ」みたいな。そのときに改めて「頑張って鍛えよう」と思いました(笑)。


インタビュー前編はコチラ

→ http://anican.jp/interview/

読者プレゼント:直筆サイン色紙を2名様に

応募フォームはコチラ → http://anican.jp/

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下川みくに|ココロオト。|2018年7月4日発売

¥2,037+税|BNMK-0001|Label:Brand-New Music

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下川みくに“Music&Talk”LIVE

7月8日(土)18:30~ 渋谷DESEO mini

前売¥4,000 当日¥4,500

***

IJICHI’s Living Door VOL.314

7月6日(土)18:30~ 恵比寿天窓.switch

前売¥2,000 当日¥2,500 ※ドリンク代別

 

back number

INT #下川みくに 201708|Part1 ただいま。http://anican.jp/interview/

INT #下川みくに 201708|Part2 まだまだ歌いたりないよ。http://anican.jp/interview/

***

下川みくに|1980年3月19日生まれ|北海道出身|B型

 

オフィシャルブログ https://ameblo.jp/shimokawa-mikuni/
オフィシャルTwitter @mikunituu https://twitter.com/mikunituu

 

 

 

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INFORMATION

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オリジナルニューアルバム
ココロオト。
2018年7月4日発売
BNMK-0001|¥2,037+税
label:Brand-New Music


①My music
(作詞:shoko 作曲:水島康貴)
②告白
(作詞:矢作綾加 作曲:佐久間誠)
③この場所が好きで
(作詞:下川みくに 作曲:越前谷直樹)
④夏花火
(作詞・作曲:秦千香子)
⑤~HIKARl~
(作詞:下川みくに 作曲:水島康貴)
⑥純恋
(作詞:ayaka.y 作曲:YUMA)
⑦愛してた
(作詞:下川みくに 作曲:水島康貴)
※全編曲:水島康貴


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プラチナムベスト
青春アニソン・カバーアルバム
2017年7月19日発売
PCCA-50279|¥3,000+税
label:FLIGHT MASTER


DISC 1
①ブルーウォーター
(作詞:来生えつこ 作曲:井上ヨシマサ)
②水の星に愛をこめて
(作詞:SEDAKA NEIL 作曲:売野雅勇)
③悲しみよこんにちは
(作詞:森雪之丞 作曲:玉置浩二)
④想い出がいっぱい
(作詞:阿木耀子 作曲:鈴木キサブロー)
⑤愛・おぼえていますか
(作詞:安井かずみ 作曲:加藤和彦)
⑥タッチ
(作詞:康珍化 作曲:芹澤廣明)
⑦City Hunter~愛よ消えないで~
(作詞:麻生圭子 作曲:大内義昭)
⑧雨にキッスの花束を
(作詞:岩里祐穂 作曲:KAN)
⑨青春
(作詞:康珍化 作曲:芹澤廣明)※新録音


DISC 2
①残酷な天使のテーゼ
(作詞:及川眠子 作曲:佐藤英敏)
②ハレ晴レユカイ
(作詞:畑亜貴 作曲:田代智一)
③そばかす
(作詞:YUKI 作曲:恩田快人)
④1/3の純情な感情
(作詞・作曲:SIAM SHADE)
⑤ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~
(作詞:西脇唯 作曲:西脇唯、緒里原洋子)
⑥輪舞-revolution
(作詞:奥井雅美 作曲:矢吹俊郎)
⑦KUJIKENAIKARA!
(作詞:有森聡美 作曲:奥井雅美)
⑧プラチナ
(作詞:岩里祐穂 作曲:菅野よう子)
⑨願い事ひとつだけ
(作詞・作曲:小松未歩)
⑩魂のルフラン
(作詞:及川眠子 作曲:大森俊之)
⑪ウィーアー!
(作詞:藤林聖子 作曲:田中公平)
⑫翼 ~memories of maple story~
(作詞・作曲:下川みくに)※BonusTrack


オフィシャルブログ https://ameblo.jp/shimokawa-mikuni/
オフィシャルTwitter @mikunituu https://twitter.com/mikunituu


下川みくに
1980年3月19日生 うお座 北海道出身 血液型B アワーソングスクリエイティブ所属

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