FictionJunction 『elemental』 梶浦由記ロングインタビュー

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01 セルフカヴァー中心だった1stから約4年9ヶ月。梶浦由記の個人ユニット、FictionJunctionが2ndアルバムをリリース。 新録4曲は既存曲とのバランスをとることもせず、“根本”から湧き出した、まさに梶浦の現本質。 そんな新曲だが、ノンタイアップということで語る機会の少ないということで、微に入り細を穿つように細かくご教授いただいた。作曲家梶浦由記の遊び心やこだわりを感じ取ってほしい。

「よーし、遊ぶぞ」という気持ちが先に立って

――アルバムの話はいつ頃に持ち上がったんですか?

梶浦 「出そうよ」という話は前からしてたんです。ただ、「来年のどこかで」ぐらいでした。でも、ツアーがあるなら合わせようということになって。新曲を書くならツアーでもやりたいし。だから、ツアーがあって早まった感じですね。

――リリースしたシングルの収録曲を全て入れましたが。

梶浦 一年に一枚しかシングル出してないのにいまさら出し惜しみしてどうするんだ、という感じで(笑)。(『Parallel Hearts』発売から約4年9ヶ月と)時間が経ってしまったというのは大きいですね。時間が経っているのにそのシングル以外では聴けないというのは可哀相ですし。単純に、一枚のアルバムに入っていた方が私もリスナーの皆さんも聴きやすいと思いました。

――アルバムのまとまりやバランスを気にせず、とTweetしていましたが。

梶浦 ええ、全然(笑)。

――そこは意図して?

梶浦 いや、意図して考えなかったんじゃなく、最近はわりと「お仕事」をしていたので、「よーし、遊ぶぞ」って思いが先に立ってしまいまして。そこでバランスやコンセプトを考え始めると窮屈になると思ったんですね。あの四人でやりたい曲を三曲ぐらい作ってみるかって感じで、正直、前の曲は全く聴かずに新曲を作りました。そしたら合わなくて(笑)。新曲を作り終えてから、スタッフの車かどこかでいきなり「時の向こう 幻の空」を聴いた時、「(新曲が)合わねー」って切実に思ってしまって(笑)。ちょっと不安にはなりましたね。「同じ人が作ったんでなじむだろう」と、その時まではそんなに浮くとは思ってなかったので。まぁ、聴く方はこっちが心配してるほどではないと思うんですけど。

――新曲を作り終えて、シングル曲を聴いた時はどんな感想でした?

梶浦 ファンの皆さんからは異論があるかもしれないですけど、「こんなにポップだったんだな」と(笑)。多分、作る時のモードが違うんでしょうね。カチッと作っている感じがしたんですよ。飽きないような長さになっていたり、飽きる頃にはDメロがきちんと入ってきたり。新曲はすごくいい加減なので。本能のままに作りましたから(笑)。

――なかなか「バランスを取らないアルバム」ってないので、面白いとは思いますけどね。

梶浦 面白がってくださればいいんですけど。無理に統一感出したってしょうがないですからね。ハーフベスト的な感じもありますし。

――そうなると曲順を考えるのは大変ではなかったですか?

梶浦 すごく大変でしたね。「やっぱり合わないな」って(笑)。「elemental」が一曲目っていうのは決まってたんです。その前提で終わり方や歌詞を遊んで(作って)いたので。そうすると確かに「storytelling」もここに持ってくるしかない。問題は三曲目で。その落としどころを、(プロデューサーの)森さんが見つけてくださいましたね。私は(「ひとりごと」の位置は)最後の方だろうと思ってたんですけど、ソプラノサックスが入っていてちょっとだけ大人っぽく、ストンって下がっている曲なので、その後ろにある、私にとってはポップな曲との緩衝材になっていると思います。

つづく

Text/清水耕司(ボーグナイン

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INFORMATION

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FictionJunctionアルバム elemental 発売中 jk VTCL-60361

税抜¥2,900

2014年1月22日発売

INDEX ①elemental(※新曲)②storytelling(※新曲)③ひとりごと ④時の向こう 幻の空(※TVアニメ『おおかみかくし』OPテーマ)⑤ひとみのちから ⑥storm(※セルフカバー曲)⑦eternal blue(※KONAMI『戦律のストラタス』主題歌)⑧stone cold(※TVアニメ『セイクリッドセブン』OPテーマ)⑨野原 ⑩Parallel Hearts(※TVアニメ『PandoraHearts』OPテーマ)⑪凱歌(※新曲)⑫約束 ⑬Distance(※『機動戦士ガンダムSEED HDリマスター』EDテーマ)

発売元:フライングドッグ 販売元:ビクターエンタテインメント

 

オフィシャルサイト

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