悠木碧 1stフルアルバム|イシュメル|ロングインタビュー第3回/最終回

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yuukiaoi2502A写ソロとして初のフルアルバム『イシュメル』。悠木碧の描く世界は、とても興味深い。一曲目から物語の世界にどっぷりと引き込まれてしまう。さらっと聴いても楽しめるが、深読みをしたら絶対に面白いので、そのヒントを彼女にたっぷり話を聞きました。4月19日(日)には舞浜アンフィシアターでワンマンライブも近づいてきました。紙面では未公開の悠木碧のロングインタビュー第3回/最終回をどうぞ。

文/塚越淳一(FAMiLIES)

体ごとスキマ世界に行っちゃう人もいれば、
意識だけ行ったり、逆に意識だけ残されちゃったり

――リード曲の「アールデコラージュ ラミラージュ」のMVは、スキマ世界を描いてるんですか?
悠木 おそらく、この曲の主人公というか歌い手さんが、私の勝手なイメージだとひとりオーケストラみたいな気持ちでやっているんです。MVでは、白黒のストライプの服を着ている女の子が指揮者っぽい動きをしているんですけど、おそらく彼女がすべての音を出しているのであろうと。でもひとりだからって、ひとつの声しか出ないわけじゃないし、同じ声が出てるわけでもない。そういう生き物なんでしょうね。

 

――ということは、スキマ世界の住人?
悠木 そうですね。目で見てわかるようにわかりやすくしてありますけど、ストライプの服のほうは人間じゃないです。白い服のほうは人間ですけど。

 

――あの白い服の子は、スキマ世界に連れて行かれちゃったんでしょうか?
悠木 人によってなんです。体ごとスキマ世界に行っちゃう人もいれば、意識だけ行っちゃう人もいる、逆に意識だけ残されちゃう人もいるだろうし。

 

――そういう不思議なスキマ世界のことが、初回限定盤に付くビジュアルブックでも表現されているんですか?
悠木 曲に関係あるけど、ないような。ニュアンスがあるような、そういう世界観になってます。この曲のこのシーンかなというのもあれば、全然違うスキマ世界のどこかという感じのものもある。スキマが変なことになっているという写真が大量に詰め込まれていて、大きいも小さいも、寒いも温かいも関係ないスキマ世界というのが、ビジュアルでも楽しめる一冊になってます。

 

――五曲目の「たゆたうかなた」というのは、ちょっと他と雰囲気が違うのかなと思ったのですが、これは?
悠木 ターミナルから扉をガチャンと開けた、まったく別の世界の話ですね。

 

――すごくファンタジーっぽさを感じる曲調で、海と月みたいな儚い情景が浮かぶ曲ですよね。
悠木 綺麗ですよね。ゆっくり聴いてもらう曲がないと息が上がってしまうかなと思って、きれいな曲を作っていただきました。でもすごく難産で、フルアルバムで何曲も、こういう世界観がいいなぁって考えてると、今まで一度も感じたことがなかったんですけど、一瞬枯渇する時が来るんです。やっばい、何も思いつかない! って時に、たまたま家で飼っていた魚が寿命で逝ってしまわれて。死に対して、そういう表現は良くないかもしれないんですけど、死に様まで美しいなって思ったんです。なので、そこから世界観をいただいて。だから飼っていた魚の追悼でもあるという。

 

――やっぱりアウトプットばかりだから。
悠木 追いつかなくなる時が来るんですよね。ミニアルバムの時は全然感じなくて、シングルの時は、いかに詰め込めるかしか考えてこなかったんですけど、初めて息切れを起こしました。でも、いつか魚の歌を歌いたいと思ったので、夢が叶ったという思いはありました。でも、スキマ世界なので、水なのか魚なのかよくわからない感じが綺麗かなって。人によって、想像する世界が違ってくる曲かなって思います。

 

――「ロッキングチェアー揺れて」についてですが、「SWEET HOME」の家族のおばあちゃんの曲ですよね。
悠木 そうですね。実は「SWEET HOME」の家族のおばあちゃんは、スキマ世界と関わってしまって向こう側に行ってしまったので、体がこちら側に残っていて、少しボケてしまっているんです。だから家族ではその話をしてはいけないんです。どこまで言っていいかはアレなんですけど(笑)、そのおばあちゃんの若いころが、孫にとても似ているので、それで孫にかいじゅう達がアプローチをかけているんです。それが孫はすごく怖くて、おばあちゃんのこともイヤだった。でも、その話をおばあちゃんと共有したことで、おばあちゃんのことも好きになれたと思っている曲になってます。この家族も、スキマの問題を抱えつつ、ハッピーな時間もあって、それを日常として受け入れているというか。

 

――それが「ダスティー!ダスティーストマック」と「Angelique Sky」の世界ともつながっていると思うと、本当に面白いですね。ストーリー的な話が中心で、サウンド面の話ができなかったのですが、いろんな音や声が詰まっているアルバムでもありますね。
悠木 はい。サウンド面もかなりこだわってもらっていて、謎のSE録りに参加させてもらったりしました。何が一番変な音がするかって、木の板にガムテープをバーンとぶつけたりして。それもすごく楽しかったし、かいじゅうに関係のある曲では、頭から流しっ放しにするので、かいじゅう同士会話させてくださいと言われて、四匹でワ――っと、いわゆるハナモゲラ語でしゃべって。ちなみに、私が四役同じ線で録っているんです。それをうまく編集していただいたので、よ~く聴くと四匹がしゃべってたりしていますよ。

 

――悠木碧『イシュメル』ロングインタビュー第1回はコチラ

――悠木碧『イシュメル』ロングインタビュー第2回はコチラ

 

悠木碧 Concert 2015 「プルミエ!」

4月19日(日)舞浜アンフィシアター|千葉県

OPEN 17:00/START 18:00 全席指定:税込¥6,800

悠木碧 1stフルアルバム『イシュメル』2015年2月11日発売

yuukiaoi270211限定盤yuukiaoi270211通常盤①SWEET HOME ②アールデコラージュ ラミラージュ ③ビジュメニア ④twinkAtrick ⑤たゆたうかなた ⑥迷宮舞踏会 ⑦ロッキングチェアー揺れて ⑧ソラミミPiZZiCATO ⑨ダスティー!ダスティーストマック ⑩クピドゥレビュー(『彼女がフラグをおられたら』OP)⑪Angelique Sky

限定盤|CD+DVD|VTZL-92|¥3,700+税|三方背トールケース仕様
・MV「アールデコラージュ ラミラージュ」とメイキング映像を収録したDVD付

通常盤|CD ONLY|VTCL-60383|¥3,000+税

発売元:フライングドッグ|販売元:ビクターエンタテインメント

 

悠木碧1stアルバム『イシュメル』全11曲がハイレゾ配信中

配信サイト VICTOR STUDIO HD-Music. e-onkyo music mora

 

 

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yuukiaoi270211限定盤オフィシャルサイト

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ゆうき・あおい

1992年3月27日生

千葉県出身 A型 牡羊座 趣味:本を書くこと、絵を書くこと 特技:音読、早口言葉 プロフィット所属

4歳の時に子役として芸能界に入り、2003年に声優デビュー。2008年には「紅」で初めてヒロインを演じ、その後『夢色パティシエール』や『ポケットモンスターベストウィッシュ』など多くの主要キャラクターを演じるようになった。2011年に主演した作品『魔法少女まどか☆マギカ』が大きな話題を呼び各賞を受賞。本人も19歳という若さで第6回声優アワード主演女優賞を受賞。

 


 

yuukiaoi270211通常盤1stフルアルバム
イシュメル
2015年2月11日発売

 

yuukiaoi2602132nd プチ・アルバム
メリバ
2013年2月13日発売

 

yuukiaoi250328デビューミニアルバム
プティパ
2012年3月28日発売

 


 

悠木碧オフィシャルファンクラブ「AoimAniA
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144_H1_yuukiフリーペーパーアニカンVol.144

2015年2月14日(土)発行

 

 

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