INT|下川みくに|201708 Part1 ただいま。

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下川みくに
Long Interview Part1
ただいま。

数々のアニメソングを歌い、アジアにも人気を広げていた下川みくにが、結婚を機に音楽活動を休止してから4年。ついに充電を終え、7年ぶりに『青春アニソン・カバーアルバム』シリーズの『プラチナムベスト』をリリースし、9月には4年ぶりのワンマンライブも開催。彼女の考えていたこと、そして復帰後の活動について、たっぷり聞いた。


Text/斉藤貴志

仕事を続けても良かったんですけど
一回家庭に入ってフラットにしたくて

――1年前に取材させてもらったときは、音楽活動再開について「今はちょっと」「エンジンがかかってきたら」というお話でしたが、ついにエンジンがかかったんですね。

下川 ライブを2013年にやってからお休みして、4年ぐらい経ったのかな? しっかり、たっぷり充電したので「またやろうかな」となりました。


――徐々にエンジンが暖まったんでしょうけど、何か特に火がつくこともありました?

下川 休んでいた間に自分の中で「アクションを起こしたい」というのが溜まってきて、ステージの夢もよく見ていたんです。待ってくれているファンの方がいるので、年が明けて「今年はどうにかしなきゃ」と気持ちを奮い立たせたのと、事務所の新年会があったんですね。そこで所属しているアーティストの方たちとお話させていただいて、刺激されたのが大きかったかもしれません。「私も発信できるものを作りたい! このままではいられない!」と背中を押されました。


――この4年間は家庭第一で?

下川 そうですね。結婚したあとも仕事を続けても良かったし、旦那さん(小山剛志さん)に何か言われたわけでもないんですけど、私自身が一回きちんと家庭に入って、いろいろ整理して、フラットな状態にしたかったんです。私はそんなに要領は良くないし、仕事で出ずっぱりで旦那さんと時間が合わなかったら、きっとストレスになるだろうし。


――実際どんな生活だったんですか?

下川 定期的にラジオの収録があるほかは、普通に主婦として炊事や洗濯をしていました。あとはテレビのバラエティ番組を観たり、いろいろな音楽やラジオを聴いたり。「仕事のために」ということでなく、気になって聴きたいものを聴く。普通に自分のやりたいことをやって、のんびりさせてもらってました。


――家事の腕はだいぶ上がったでしょうね。

下川 上がったかも。私、もともとお料理は好きだったから。レシピを見ながら作ってましたけど、自分1人だと食事は「何でもいいや」ってなりがち。やっぱり食べてくれる人がいると、お互い健康も気になる年齢だし(笑)、「副菜は何がいいかな?」とかいろいろ考えながらメニューを作っています。それが楽しい! ごはんを作るのが面倒くさい人もいると思いますけど、私は逆です。いつも夜寝る前に「明日は何を作ろうかな」ってネットで調べて、「食材はコレとコレが必要」とメモを取って、スーパーに買いに行ってます。いい奥さんしちゃっていたかもしれない(笑)。


――活動再開は、主題歌を歌っているオンラインゲーム『メイプルストーリー』のイベントからでしたが、7年ぶりのベストアルバムとか4年ぶりのワンマンライブとか、どんな流れで決まっていったんですか?

下川 『メイプル』のイベントが先だったかな? 去年の11月くらいにお話をいただいて、どうしようかちょっと悩みました。でもオープニングアクトということでありがたかったし、一発目としていいかなと思いました。それで今年に入ってからアニソンカバーベストを出すことになり、ワンマンはわりと最近、6月ごろに決まりました。


――一気に本格復帰の流れができたんですね。

下川 アルバムは「やっとリリースできる」と思いましたけど、そのあとにすぐライブをやる感覚は自分の中にありませんでした。でもアルバム発売記念イベントも決まり、スタッフの方とも話して「このタイミングでライブをするのが一番いい」となりました。

声帯が寝ちゃってたのでイベントの
1ヵ月前からカラオケで猛練習して

――『メイプル』のイベントでは、4年ぶりということで昔通りに歌えました?

下川 “歌う”ってどういう感覚だったのか、当日までずーっと考えてました。「私、歌えるのかな?」という不安もありましたし、本当に初歩的なことで歌詞を覚えられるかも自信なくて(笑)。自分の曲の「翼~memories of maple story~」以外にもう1曲、『メイプル』楽曲を歌うことになって、そっちを覚えなきゃいけないプレッシャーもありました。中途半端なステージにはできないし、久しぶりでも完璧にやろうと、1ヵ月前からカラオケボックスに行って猛練習しました。


――その2曲を集中的に?

下川 そう。声出し的な感じで。1ヵ月間、歌詞を読んで曲を聴いて、イメージトレーニングもずーっとしていたから、「大丈夫! 私はできる」と自分に言い聞かせました。本番では裏で待つ間はソワソワしてましたけど、ステージに出て音楽が流れたら、自分の曲に包まれながら、そこに入っていく感じが心地良くて、「うわっ!」と鳥肌が立ちました。イントロだけでグッとくるものがあって、流れるメロディに体も心も全部ほぐされました。


――それは4年の間に忘れていた感覚?

下川 すごく新鮮でした。クセになる快感? 歌い終わって、ライブをずっとやるアーティストさんの気持ちがわかりましたね。ファンの方に会える喜びもあるし、ファンの方が私に会いたくて来てくれたのもうれしいし。


――音楽を休業している間も、遊びでカラオケには行ってたんですか?

下川 たまに。本当に大きい声は出してなかったです。私は旦那さんとケンカもしないし、ワーッとなったらストレス発散にもなるでしょうけど、大声を全然出さないから、たまにすごく叫びたくなって、1人でカラオケに行って歌ってました。激しい曲をビールを飲みながら(笑)。


――そういう大声もライブ前の練習で出せるように?

下川 声をずーっと出してないと、声帯は寝ちゃうんです。鍛えてないと全然動かない。高い声が出なくなっていたり、昔の自分の曲をフワッと歌ったら「こんなに苦しかったっけ? これはヤバイぞ」と感じました。だから発散もしつつ、家でDVDを見ながらヨガをやったり、ウォーキングをしたりもしました。


――ノドだけでなく全身をほぐしにかかったわけですね。1ヵ月で間に合いましたか?

下川 はい。レコード会社の人も観に来てくれて、「思ったより全然歌えていたから安心した」と言われて、私も安心しました。やっぱり周りにブランクを感じさせたらダメじゃないですか。それと「私は歌が好きなんだ」と改めて思いました。私が表現に使えるものはやっぱり歌なんだと、ひしひしと感じました。

いっぱい聴いてた曲をカバーして
自分の色にするのは大変でしたね

――『プラチナムベスト』では「青春」が新録されましたが、レコーディングはもっと久しぶりだったんですよね?

下川 7年ぶりです。緊張しましたね~。久しぶりにスタジオのブースに入って、「あれ、こんな空間だった? ちょっと待って。まだ歌えない!」となって、エンジンをかけるのに時間がかかりました。昔は当たり前にスタジオと家を行き来していたのに、空気が重い感じがして、音のバランスとかも何が一番いいのか全然わからない。


――イベントみたいに「ステージに立ってしまえば」という感じではなかったんですね。

下川 そうならなくて、すごく大変でした。でも何度か歌っていくうち、曲に自分の色がちょっとずつ出ると落ち着いてきて、体も暖まってきた頃にポンと録り始めました。


――1曲録るのに、どれぐらいかかったんですか?

下川 体を暖めるのに1時間、録り始めてからは5時間くらいかな。不安と期待があって、うれしくてニヤニヤしちゃう自分もいて、「またマイクの前で歌えているんだ」とか、いろいろな気持ちがギュッと混ざった5時間でしたね。


――新録曲になぜ「青春」を選んだんですか?

下川 いろいろ候補の楽曲はありました。私は1980年生まれで、この曲が発売されたのは1985年。もともと『青春アニソン・カバーアルバム』ということで、Disc1では80年代に青春時代を送っていた皆さんが聴いていた名曲から、まさに「青春」を新録しました。Disc2には自分が高校生くらいだった青春時代の曲が入ってます。

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――2枚組とはいえ、選曲は悩みました?

下川 ある程度、自分の大好きな曲を入れたいというのはありつつ、そればかりだと片寄ってしまうので。いろいろな方の思い出の楽曲が入るように、相談しながらバランスを考えました。


――そのなかでも、自分で「これは絶対入れたい」と思った曲は?

下川 「残酷な天使のテーゼ」は私がアニソンカバーアルバムを出すことになって、最初に歌った曲なんです。この曲からシリーズで出せたので、入れなきゃいけないかなと。あと、「そばかす」も高校生のときに大好きでした。文化祭では「クラシック」を歌ったんですけど、JUDY AND MARYさんの曲を歌えるのは挑戦でもあったし、うれしかったです。「輪舞-revolution」は奥井雅美さんと歌ったし……。そう考えると、入れたい曲が本当にいっぱいあったんですよ。


――歌ってみたら難しかった曲もあります?

下川 「1/3の純情な感情」は高校生の頃、アニメより先にSIAM SHADEさんが歌番組で歌っているのを聴いて「すごく好きかも」と思って、ずっとリピートして聴いていたんですね。「私が歌ったら、どう変化するだろう?」って面白みも感じました。男性の曲ということもあるし、私の曲はだいたいミディアムで、こういう激しい曲はなかったし。


――で、実際にレコーディングしたら?

下川 気持ちよ~く歌っちゃいました。でもカバーの難しいところで、いっぱい聴きすぎて元の方の歌い方も体に染みついていたから、それをどう取り払って自分の色にするか。この曲でもSIAM SHADEさんが頭を離れなくて、どこまで変えられるか、かなり苦労しました。だから、今回の「青春」のような初めて聴く楽曲は数回聴いたら、もう聴かない。知ってる曲は確認で1回聴くだけにしました。


――自ら作詞・作曲した「翼~memories of maple story~」もボーナストラックとして入りました。

下川 ゲームの曲ですけど、記念的に入れてもらいました。自分で作った曲は、カバーとはまた違う重みがあります。私、作るのにすごく時間がかかるんです。テレビで「30分で書けた」と言う人がいたりすると「エーッ!?」となります。私は何日もかかって書くので。


――1週間とか?

下川 かかっちゃいますね。「今日はサビだけ作ろう」とか「AメロができたらBメロも」とかやっていて、サビを見直して「ちょっと違うから変えよう」みたいなこともあるし、いろいろしているうちに1週間経っちゃうんです。「ヤバイヤバイ! 締切が……」みたいになりますけど、生み出すパワーは絶対に必要だし、苦しみがあってこそのプロフェッショナルだと思います。

Interview Part2 につづく
http://anican.jp/interview/

プレゼント

下川みくにサイン色紙を抽選で2名の方にプレゼント

応募の締め切りは9月30日。ドシドシ!!

読プレ応募フォーム → http://anican.jp/contactform/

プラチナムベスト 下川みくに
青春アニソン・カバーアルバム
2017年7月19日発売
PCCA-50279|¥3,000+税
label:FLIGHT MASTER

下川みくに ワンマンライブ ただいま。
渋谷DESEO mini
9月16日(土)START 19:00
*前売券はSOLD OUT
当日券発売の場合は公式ブログで告知。


下川みくに ワンマンライブ 追加公演
まだまだ歌いたりないよ。もういっちょ。
渋谷DESEO
9月29日(金)START 19:30
前売¥4,500 当日¥5,000(別途ドリンク代)
問い合わせ:アワーソングス クリエイティブ
03-3486-4620(平日11:00~17:00)

イベント出演
歌謡選抜フェスティバルvol.1
新宿LOFT
9月2日(土)START 16:00
前売¥4,500 当日¥5,500(ドリンク代別)


イベント出演
IJICHI’s Living Door VOL.281
恵比寿天窓.switch
9月26日(火)START 18:30
前売¥2,000 当日¥2,500(1ドリンク別途¥600)

下川みくに オフィシャルブログ https://ameblo.jp/shimokawa-mikuni/
下川みくに オフィシャルtwitter @mikunituu

 

 

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プラチナムベスト 下川みくに
青春アニソン・カバーアルバム
2017年7月19日発売
PCCA-50279|¥3,000+税
label:FLIGHT MASTER


DISC 1
①ブルーウォーター
(作詞:来生えつこ 作曲:井上ヨシマサ)
②水の星に愛をこめて
(作詞:SEDAKA NEIL 作曲:売野雅勇)
③悲しみよこんにちは
(作詞:森雪之丞 作曲:玉置浩二)
④想い出がいっぱい
(作詞:阿木耀子 作曲:鈴木キサブロー)
⑤愛・おぼえていますか
(作詞:安井かずみ 作曲:加藤和彦)
⑥タッチ
(作詞:康珍化 作曲:芹澤廣明)
⑦City Hunter~愛よ消えないで~
(作詞:麻生圭子 作曲:大内義昭)
⑧雨にキッスの花束を
(作詞:岩里祐穂 作曲:KAN)
⑨青春
(作詞:康珍化 作曲:芹澤廣明)※新録音


DISC 2
①残酷な天使のテーゼ
(作詞:及川眠子 作曲:佐藤英敏)
②ハレ晴レユカイ
(作詞:畑亜貴 作曲:田代智一)
③そばかす
(作詞:YUKI 作曲:恩田快人)
④1/3の純情な感情
(作詞・作曲:SIAM SHADE)
⑤ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~
(作詞:西脇唯 作曲:西脇唯、緒里原洋子)
⑥輪舞-revolution
(作詞:奥井雅美 作曲:矢吹俊郎)
⑦KUJIKENAIKARA!
(作詞:有森聡美 作曲:奥井雅美)
⑧プラチナ
(作詞:岩里祐穂 作曲:菅野よう子)
⑨願い事ひとつだけ
(作詞・作曲:小松未歩)
⑩魂のルフラン
(作詞:及川眠子 作曲:大森俊之)
⑪ウィーアー!
(作詞:藤林聖子 作曲:田中公平)
⑫翼 ~memories of maple story~
(作詞・作曲:下川みくに)※BonusTrack


オフィシャルブログ https://ameblo.jp/shimokawa-mikuni/
オフィシャルTwitter
@mikunituu


下川みくに
1980年3月19日生 うお座 北海道出身 血液型B アワーソングスクリエイティブ所属

 

 

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