楠田敏之 素敵なキャンバス

第5回|キャラソン①~宍戸 亮

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kusuda_800楠田敏之素敵なキャンバス~A Nice Canvas~第5回|キャラソン①

 

僕の声優としてのデビュー作は、アニメ『テニスの王子様』です

 

何度かのオーディションを受け、落ち、

そして合格したのが『テニスの王子様』の「宍戸 亮」でした

2002年春のことです

 

その翌年、キャラクターソングのお話を頂きました

ダブルスのパートナー、鳳長太郎とのデュエットソングです

 

人生で初めてのレコーディングは、ヘッドホンをして自分の声を聴きながら唄うという

普通のカラオケとの違いに戸惑いつつも、

ディレクターさんから丁寧なアドバイスを頂き、

また鳳長太郎役の浪川大輔氏の協力もあり、無事終えることが出来ました

 

tenipri_shishido_20030611そして、

宍戸 亮&鳳長太郎のBrandnew Days

2003年6月11日にリリースされ

《100曲マラソン》(2008年、パシフィコ横浜)や

《テニプリフェスタ2013》(2013年、日本武道館)

では、浪川氏と二人、

ステージで歌うことも出来ました!

 

デュエットソング発売の2年後、2005年5月某日、

今度はいよいよ、宍戸ソロデビューのお話を頂きました

しかも、作曲をやってみないかというオファーまで!

 

実は同じ年の8月に、楠田敏之名義の1stアルバムをリリースすることになって

自分の歌の作詞や作曲はしていたものの

宍戸のオフィシャルソングを作曲するというのはやはりプレッシャーでした

 

しかし、お話を頂いた翌日には、もうピアノに向かっていました

ちょうど実家に帰省していたので、そうです!

「おうま」の練習をした、あのピアノです!(コラム第1回ご参照)

kusudatoshiyuki2710-05

 

僕はギターが弾けないので、作曲はピアノを使います

両手で伴奏のコードを弾きながら、「♪ふんふんふ~ん」と鼻歌です(笑)

それを楽譜に書き留めていきます

 

この日は最初、4曲ほど明るい曲を作り、5曲目にマイナーコードの曲を作りました

マイナーコードといっても暗い感じの曲ではなくて

何かに立ち向かっていく決意や力強さを感じさせる曲調です

 

まず頭にサビが出来て、続いてAメロ、Bメロ、そしてサビ、という構成です

間奏の後は、雰囲気を変えたDメロがあって、ラストのサビへ

思い浮かぶメロディーを流れのままに楽譜に書き込み……

この曲はなんと、わずか30分で作曲出来てしまったのです(笑)

 

悩みに悩んで何日もかけてようやく出来る曲もあれば

こんな風にポンッ! と出来てしまう曲もあって

創作というのはとても不思議なものです

 

このメモ程度の楽譜をもとに、今度は自宅で提出用のデモ音源を作ります

前回のコラム(第4回ご参照)でお話しした「打ち込み」ですので

PC上で「メロディ」「リズム」「ハーモニー」等を打ち込みます

基本リズムは、宍戸の疾走感を表現したくて、16ビートに設定しました

 

ギターやオルガンで細かい音符を刻み、ストリングス(弦楽器)で厚みを作り、

そして、ホーンセクション(トランペット、サックス、トロンボーン)で熱さを表現する

 

このデモ音源をもとに

編曲(アレンジャー)の渡部チェル氏が楽曲を完成してくださいました

初めて聴いた時、ホーンセクションから始まる情熱的なイントロに痺れました

 

カッコイイ……

僕が最初に想像したイメージを遥かに超える「まさに宍戸!」というアレンジでした

 

楽曲のアレンジと並行して、柚木美祐氏による作詞作業が進んでいました

歌詞を初めて読んだ時は、「まさに宍戸!」な内容に感激したのはもちろんのこと、

何より、自分が作った曲にプロの作詞家さんが歌詞を付けてくださったことに

本当に感動してしまって……レコーディングがとても楽しみになりました

 

前回の「Brandnew Days」以降、

自分のアルバムのレコーディングも経験していたので

レコーディングは落ち着いて臨むことが出来ました

 

ところが!

今回は歌だけではなく、ホーンセクションのうちのトロンボーンは

僕が吹かないか、というオファーも頂きまして

趣味程度の腕なのに申し訳ない、と思いながらも喜んで引き受けさせて頂きました

 

といってもこの曲はテンポが速いし、16分音符や休符が多用されていて、

演奏には集中力が要求されます

 

熱く、かつ、正確に……

そんなトロンボーンの緊張のレコーディングもなんとか無事に終え、

最後にボーナストラックのトークを収録して、僕の役目はすべて終了です

 

tenipri_shishido_20050929この後は、制作スタッフの方々の手によって

楽曲は仕上げられ

素敵なジャケットを描いて頂き

とうとう宍戸 亮デビューシングルALive

2005年9月29日という宍戸の誕生日当日に、

めでたくリリースされたのです!

 

その当日、自分の日記に「ALive」の制作秘話を書きました

もしご興味がありましたら楠田の小部屋』も是非ご覧くださいませ

トップページ一番下の入口から入って[Dairy]→[2005]→[9/29]です

10年前の記事なので、とても臨場感溢れる内容となっていますよ(笑)

 

この曲も《100曲マラソン》ではパソフィコ横浜、5千名のテニプリファンの前で

歌うことが出来ましたし、自分のライブでもたまに歌っています

 

先日行われました音楽活動10周年を記念した《楠田敏之ソロライブ2015》では

9月26日の開催ということもあって、

「ALive」を歌って会場みんなで宍戸の誕生日を祝いました!

 

ちなみにこの曲を歌う時、近くにトロンボーンがあれば

イントロや間奏、アウトロではトロンボーンも吹きます

トロンボーンとマイクを行ったり来たり……まるで宴会芸ですね(笑)

 

こうして、宍戸はソロデビューを果たしました

有り難いことに10年経った今でも、多くの方がカラオケで歌ってくださいます

 

そしてこの翌年、2006年にはなんと、ソロアルバムがリリースされたり

僕もさらなる宍戸シングル曲を作曲したりしていますので

それらのお話は、またの機会にしたいと思います!

楠田敏之

2015年9月

 

 

 

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楠田敏之

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@KUSUDAman

ケッケコーポレーション

 


 

くすだ・としゆき

8月25日生 静岡県出身 O型 おとめ座 特技:トロンボーン演奏 趣味:富士登山、作曲、小道具作り

 


 

7年間の石油元売り会社勤務を経て、2002年アニメ『テニスの王子様』宍戸亮役で声優デビュー。声優、ラジオ、ナレーションの他、舞台作品にも多数出演。2005年に音楽活動を開始し、これまで6枚のアルバムをリリース。東京・大阪にてワンマンライブを開催。【代表作】アニメ/『獣の奏者エリン』(キリク役)、舞台/30-DELUX『デスティニー』(ベルゲンタール役)、少年社中『ネバーランド』(スミー役)、進戯団夢命クラシックス『君の手には夢幻のファクター』(キャロット役)、ゲーム/『新鬼武者DAWN OF DREAMS』(灰燼の蒼鬼役)、『STREET FIGHTER Ⅳ』(ダン役)、『逆転裁判5』(牙琉響也役)ほか。ケッケコーポレーション所属。

 


 

ラジオ放送中

音泉 ナルウザクスダの!
毎週月曜日配信

 


 

tenipri270527_PartyTimeアニメ『新テニスの王子様』OVAエンディング曲 by 断ち切り隊

Party Time

NECM-10217 ¥741+税 2015年5月27日発売

 

tenipriShishido261210アニメ『テニスの王子様』宍戸亮4thシングル

SO・BA・GA・RAだぜ!!
NECM-10220 ¥741+税 2014年12月10日発売

 

tenipri_shishido_20060208アニメ『テニスの王子様』宍戸亮 1stアルバム

ZERO 2006年2月8日発売

 

tenipri_shishido_20050929アニメ『テニスの王子様』宍戸亮 デビューシングル

ALive 2005年9月29日発売

 

 

 

 

 

 

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