コラム #吉田尚記|201711 テレビとネット

コラム #吉田尚記|201711 テレビとネット
LINEで送る

yoshidahisanori2311_tri682

 

非常に貴重な番組に出演させてもらいました。

メディアの最先端を突っ走る人たちと

「テレビ」について考える、という番組です。

 

「テレビって終わってる!」

みたいなことを言うのが今っぽいのかもしれませんが、

さすがにメディアの最先端の人が教えてくれる

テレビ番組は本当に面白い!

 

中にはまったく初めて聞くものもあって、

見せてもらったときに思わず口をついて出たのが、

「これ、ネットで流したらいいじゃないですか!」

……という言葉。

我ながら驚きました。

 

ネットで話題になったものは

なんとなく知っているけど

テレビで面白いって圧倒的多数の人、

数百万人が思ったとしても、

気付かないんですよね、最近。

 

もう一つ面白かったのが、

台本なしのその番組、

テレビについて話していた筈が

気が付いたら同じくらい、

……ひょっとしたらそれ以上に、

ネットについて話していた時間が長かったんです。

 

「やっぱりテレビの時代は終わった、

これからはネットだよ!」

という結論だったら、

まあ当たり前じゃないですか。

 

これだけ圧倒的だと、

そういうものの裏を見つけたくなるのが天邪鬼。

「ネットの欠点ってなんだろう」

ってことが気になっちゃいます。

 

ネットって、

自分に関係のないことを見せられるとイライラする、

純度の高いものが求めたくなっちゃうのは、

Googleの検索スタート画面を見ても

明らかだろうと思うんですが、

これ、本当に大丈夫でしょうか。

 

「○○さんのことをよく知らないくせに、

勝手なことを言わないで下さい」

ってリプライなどには、

そういうネットの感じがよく現れています。

 

そのリプライを飛ばしている人は、

批判している相手のことを

確実によく知らないで言っている。

この壮大なブーメランって、ネットの

「ある対象についての深さを、

昔はいいところ10までだったところが

100まで掘ることができるけど、

世界が100の広さなのか1000の広さなのか、

はたまた10000の広さがあるのかは想像すらできない」

っていう現状ネットの問題点の典型例だと思うんですよね。

 

そうなんです。

ネットで世界の広さを知ることは、実はできない。

 

好きなゲームの記事が1ページしかない雑誌を買って、

その他の不要なページの厚さから

無意識に世界を知っていたし、

その他のページに新しい発見があったりした。

これがネットでは圧倒的に無くなっちゃってる、

そんな機能なんですよね。

 

まぁこの問題、

気にならない人が多いかもしれないけど、

というか原理的に気にできないので

明らかにおせっかいなんだけど、

私はえらく気になるので、今後

「ネットで世界が狭くなっちゃう問題」

を個人的に追いかけていきたいと思います。

 

初掲載:フリーペーパーアニカン187/2017年11月3日発刊

 

 

PROFILE&INFOMATION

吉田尚記(よしだ・ひさのり)ニッポン放送アナウンサー。『ミュ~コミ+プラス』担当パーソナリティとして、第49回ギャラクシー賞DJパーソナリティ賞受賞。新型ラジオ「Hint」ビックカメラで発売中。天才予防医学者・石川善樹さんとの共著『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』も、アナウンサーと科学者で本を出す理由がないからこそ、出してみました。毎年やらせてもらってる「マンガ大賞」とかも、まさにネットで閉じちゃいがちなところを、なんとかしたいから、なんですよね。なお、twitter@yoshidahisanori では、関係ない人のツイートを見ることのほうが大切だなーって思ってます。


Twitter @yoshidahisanori
http://twitter.com/yoshidahisanori
吉田尚記ポータル http://ch.nicovideo.jp/yoppy
アマゾン著書ページ http://www.amazon.co.jp/-/e/B0041LAHFW

 

 

 

 

LINEで送る

インタビュー&レポート

アニカンコラム

ミュージック

新作アニメ&特撮

人気プログラム

コラムカテゴリの最新記事